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キリン堂HD、寺西忠幸会長が相談役に退く 
今後は寺西豊彦体制で再上場目指す

キリン堂ホールディングス・代表取締役会長の寺西忠幸氏が、5月30日付で相談役に退く。

同氏は1929年(昭和4年)3月生まれの94歳。1955年にキリン堂薬局を創業し、1958年に株式会社キリン堂を設立。関西圏で始まった薬局のチェーン化には出遅れたが、90年代より郊外大型店の開発に舵を切り急成長を果たす。2000年に大証二部、03年に東証二部に上場し、その名を全国に知らしめた(2004年に東証一部)。2003年にご子息の寺西豊彦氏に社長を譲ったが、その体制に異を唱え09年から2012年まで会長兼社長を務めた時期もある。

業界の発展にも尽力し、1994−96年にドラッグストアのボランタリー団体・オールジャパンドラッグの社長、また2009–11年には日本チェーンドラッグストア協会の会長を務めた。これら活動が認められ2018年春の叙勲にて旭日小綬章を、ドラッグストア業界では2015年の松本南海雄氏(現マツキヨココカラ&カンパニー取締役会長)に続き2番目に受章している。

なおキリン堂は2021年にMBOにより上場廃止となっている。今後は一人代表となった豊彦氏の元で2025年を目処に再上場を目指す。