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佐藤製薬 アレルギー性鼻炎関連OTC医薬品「ストナリニ」「ナザール」「ナシビン」

2023年、飛散量は前シーズンを大幅に超える
店頭は早期展開で初動&リピートアップに繋げよう


出典:tenki.jp

日本気象協会が「2023年 春の花粉飛散予測(第2報)」を発表し、「2023年春の飛散量、前シーズンを大幅に超えるところが多い」と報じた。飛散量は九州~東北で前シーズンより多く、特に四国・近畿・東海・関東甲信で非常に多い予想、飛散開始は例年並み。九州から関東で2月上旬からスタート、現地調査の結果、スギ花芽の着花量が多いとのことだ。

つまり、「例年よりもアレルギー性鼻炎に悩まされる一般生活者が増加しそうだ」ということであり、ドラッグストアはこの情報を素直に受け止め、店頭や売り場を通じながら発信していく必要がある。

アレルギー性鼻炎薬の売り場に関しては、早い店頭では12月20日前後から売り場展開をスタートさせており、「このカテゴリーは、近隣他店よりも早く展開し、お客さまに花粉症シーズンが始まったことを知らせ、必要になった際にすぐに服用できるように事前に購入してもらうことが大切。この取り組みが初動に大きな影響を与え、さらにはリピート率アップにもつながっていく」と都内ドラッグストアの店長が明かす。

ここで紹介したいのが、佐藤製薬による「ストナリニ」「ナザール」「ナシビン」などのアレルギー性鼻炎関連OTC医薬品だ。


有効成分が素早く溶ける「ストナリニZジェル」
しっかり抑えたい鼻炎症状に「ストナリニS」


鼻炎用内服薬「ストナリニZジェル」(第2類医薬品)は、第1世代抗ヒスタミン成分と比較して眠くなりにくい第2世代抗ヒスタミン成分のセチリジン塩酸塩を液状化し、飲みやすいソフトカプセルに充填している。素早く溶け出すことで、花粉などによるつらいアレルギー性鼻炎症状に作用する特長を持つ。

セチリジン塩酸塩は抗ヒスタミン作用だけでなく、抗アレルギー作用及び抗炎症作用を有するためつらい症状を速やかに抑え、さらにその効き目が長く続く。特に花粉などによる季節性のアレルギー性鼻炎症状に使用する場合は、症状が出始めたら早めに服用すると効果的だ。

また、鼻炎症状の日内変動に目を向けると、午前6時に症状が最も重くなるという報告がある。起床時に一時的に自律神経のバランスが乱れ、鼻粘膜が過敏になることが主な原因とされている。

「ストナリニZジェル」は、1日1回1カプセルで24時間高い効き目が持続するが、就寝前に服用することで朝症状が最も重くなる時間帯の鼻炎症状をしっかり抑制することができるため、同社は「就寝前の服用」を推奨している。

「ストナリニS」(第2類医薬品)は、抗ヒスタミン剤であるマレイン酸クロルフェニラミン(アレルギーによる鼻づまり、鼻水の緩和)と血管収縮作用がある塩酸フェニレフリン(鼻づまりの緩和)、副交感神経遮断薬のダツラエキス(鼻炎の改善)の3つの有効成分を配合し、「今つらい症状」をケアする製品だ。

さらに胃で溶ける外層と腸で溶ける内核の二重構造であるため、1日1回1錠でも作用が長時間持続する特長を持っている。


クールタイプとソフトタイプの展開で
使用感のニーズに対応する「ナザールαAR0.1%」


アンテドラッグステロイド配合のクールタイプの点鼻薬「ナザールαAR0.1%C <季節性アレルギー専用>」(指定第2類医薬品)は、有効成分であるベクロメタゾンプロピオン酸エステルが持つ、抗アレルギー作用や抗炎症作用などにより、花粉による鼻水、鼻づまりなどのアレルギー症状に優れた効果を発揮する。

ベクロメタゾンプロピオン酸エステルは、全身性の副作用が起こりにくいアンテドラッグステロイドであり、患部で作用した後、速やかに分解される。また、1年間に3ヵ月まで使用できるため、スギ花粉などの飛散シーズンをカバーすることができる。

「ナザール」ブランドは、初めて点鼻薬を使う方にもおすすめできる刺激が少ないソフトな使い心地の「ナザールαAR0.1% <季節性アレルギー専用>」(指定第2類医薬品)も展開しており、ステロイド点鼻薬市場の拡大と、花粉症による季節性アレルギーにおけるセルフメディケーション推進を図っていく。
同社は一般生活者を対象とした「点鼻薬についてのアンケート」も実施している。「市販の点鼻薬を選ぶときに重要視すること」という問いで「効き目」と答えた人が53.6%、「使用感」と答えた人が42.0%と高い数値を示した。

さらに「点鼻薬の『使用感』で求めるもの」という問いに対して、「すっきりクールタイプ」が28.8%、「さわやかなミントの香り」が17.1%と「爽快な使用感」を求める人が45.9%にも上ることが判明した。一方で、「刺激の少ないソフトタイプ」と回答した人が39.5%と、生活者が求めている使用感は二極化していることが明らかになった。

「ナザールαAR0.1%C <季節性アレルギー専用>」と「ナザールαAR0.1% <季節性アレルギー専用>」が共存することで、使用感における顧客ニーズに対応している。


持続型血管収縮成分を配合した
要指導医薬品「ナシビンメディ」


また、佐藤製薬は2021年9月に持続性点鼻薬「ナシビンシリーズ」から、持続型血管収縮成分オキシメタゾリン塩酸塩と抗ヒスタミン成分クロルフェニラミンマレイン酸塩配合の「ナシビンメディ」(要指導医薬品)を上市し、アレルギー性鼻炎のラインアップを強化した。

同剤は、ナシビンシリーズの独自成分である持続型血管収縮成分「オキシメタゾリン塩酸塩」と抗ヒスタミン成分「クロルフェニラミンマレイン酸塩」を日本ではじめて組み合わせた、鼻づまり、鼻みず、くしゃみに効く持続性点鼻薬。

即効性と持続性を両立し、1日1~2回の使用で素早く長く効く。運転中や作業中、就寝前など速やかに症状抑えたいときだけでなく、仕事中など1日に何度も使うことができないときにも推奨できる。

オキシメタゾリン塩酸塩配合の鼻づまり専用持続性点鼻薬「ナシビンMスプレー」(第2類医薬品)に加え、鼻づまり、鼻水、くしゃみにも効果を発揮する「ナシビンメディ」を新たに発売することにより、生活者が症状に合わせて製品を選択することができるシリーズになった。

ドラッグストアは、これらOTC医薬品を活用することで、医療費削減にも大きくつながるアレルギー性鼻炎のセルフメディケーションに積極的に取り組みたいところだ。