ドラッグストアが提案する「食によるセルフケア」の新潮流

7月31日、「第26回JAPANドラッグストアショー」(主催:日本チェーンドラッグストア協会)のレセプションパーティーにおいて、「食と健康アワード2026」のグランプリ発表及び表彰式が開催された。同アワードは、健康食品や機能性表示食品、サプリメントなど「食と健康」市場の発展に貢献する優れた商品を表彰するもので、2019年の創設以来、ドラッグストア店頭における新たな健康提案を後押ししてきた。今年も、食品・サプリメントなど幅広いカテゴリーから多彩な商品が選出され、健康課題の多様化を映し出す結果となった。
食品部門グランプリには、大塚食品株式会社の「250kcalマイサイズ プラスサポートW チキンカレー(中辛)」が選ばれた。

250kcalという食べ切りサイズでありながら、たんぱく質10gを配合し、食塩相当量も約1gに抑えた設計が高く評価された。健康志向の高まりを背景に、「低カロリー」だけではなく、「必要な栄養をしっかり取る」という考え方が広がる中、食事管理と満足感を両立した商品として注目を集めた。
一方、ダイヤモンド賞には
の3商品が選出。
たんぱく質強化、低糖質、PFCバランスなど、「栄養設計」を前面に打ち出した商品が並び、近年の健康食品市場を象徴する顔ぶれとなった。
サプリメント部門グランプリには、アルフレッサヘルスケア株式会社の「ベアーズサプリ むくみ対策 レモンスカッシュ」(株式会社エムズインク)が選出された。
美容や健康だけでなく、顔のむくみ対策にも応える商品として評価された。近年は、セルフケア市場の拡大に伴い、「日常生活の質(QOL)の向上」に着目した商品開発が進んでいる。

今年の受賞商品を俯瞰すると、「低糖質」「高たんぱく」「栄養バランス」「QOL向上」など、日常生活の中で無理なく健康を支える商品が高く評価されたことが分かる。
単なる健康食品ではなく、「続けられること」「おいしく食べられること」「毎日の生活に取り入れやすいこと」が、商品価値として重視されている点が特徴だ。
ドラッグストアは、医薬品を販売する場所から、セルフケアや未病対策を支えるヘルスケアステーションへと役割が変化している。
「食と健康アワード」は、そうした変化を象徴する取り組みの一つと言える。店頭では、商品の機能だけでなく、「誰の、どのような健康課題を解決する商品なのか」を伝える提案力が、今後ますます重要になりそうだ。
【記者の目】
今年の受賞商品から見えてきたのは、「我慢する健康」から「毎日の食事に”健康をプラスする”」商品への転換だ。低糖質や高たんぱくといった栄養設計だけでなく、おいしさや手軽さ、食べ切れるサイズなど、生活者が無理なく取り入れられる工夫が評価された点が印象的だった。
ドラッグストアや薬局は、こうした商品を単に並べるだけではなく、薬剤師や管理栄養士による提案を通じて「健康を選ぶ場」へと進化できるかが今後の鍵となるだろう。店頭での商品提案が、生活者の行動変容につながる時代が始まっている。



