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超ロングセラー「キヨーレオピン」シリーズ、62年以上愛され続けた理由とは?

ウィズコロナ社会に突入し、「新型コロナに感染したくない」から「さまざまな疾病を予防したい」「より健康になりたい」という方向に、生活者のヘルスケア意識の方向性に変化が生まれている。こうした環境で注目されているのが、熟成ニンニク抽出液を活用したOTC医薬品「キヨーレオピン」シリーズである。同シリーズは、今年で誕生から62年を数える超ロングセラーブランドであり、今もなお、多くの薬局やドラッグストアで主力製品として存在感を増している。今回「キヨーレオピン」を世に送り出す湧永製薬に、同社の予防領域の考え方や、「キヨーレオピン」の直近の動向を取材した。取材に対応いただいたのは、同社・経営企画部の津山善仁部長。(取材と文=佐藤健太)

コロナでも安定的な支持を得る「キヨーレオピン」

「キヨーレオピンネオw」

――超高齢社会やウィズコロナ社会などで、生活者のヘルスケア意識が高まっていますが、湧永製薬の「予防領域」に対する考え方をお聞かせください。

当社は、予防領域に対してさまざまなアプローチをしていますが、その中でも分かりやすいのは、慶應義塾大学医学部内科学教室の伊藤裕教授が提唱している「メタボリックドミノ」という考え方です。

生活習慣の乱れや外部環境の影響を受けて、少しずつ疾病に対するドミノが倒れ始め、これがどんどん倒れていくと高血圧や高血糖など、健康診断や人間ドックで異常値となり、「これ以上になってしまうと疾病になる」といった結果が出てしまいます。「生活習慣を見直しましょう」「食生活を見直しましょう」と医療機関からアドバイスをされたとしても、実際に行動を変容していくのは難しいと思います。

ですから当社は、まだ改善に繋げやすい「少し血圧が高い」や、何となく体調が悪いなどの「未病」の段階で食い止めるということを重要視しています。より早期にセルフメディケーションを開始し、治療の必要がない状態を維持するとことは、生活していく上で幸せなことですし、医療費の高騰が懸念される社会においてもとても意義深いことだと思います。

長きにわたって当社は、「キヨーレオピン」シリーズにも配合されている熟成ニンニク抽出液を活用した予防の推進に取り組んできました。研究を重ね、有効な臨床データなどが得られてきているので、予防領域を得意先の薬局・薬店、ドラッグストア、そこに従事している薬剤師さん、医薬品登録販売者さんと協力して進めています。

――「キヨーレオピン」は、今年で誕生から62年の超ロングセラーブランドです。ブランドが、長く愛されてきた秘訣をどのように位置付けておりますか。

「キヨーレオピン」シリーズを取り扱っている店舗さまの多くは、お客さまの不調などに対して、カウンセリングを中心にセルフメディケーションを提案しています。確かに昨今、予防意識は高まっていますが時代の潮流が理由ではなく、あくまでもお客さま健康状態を主軸にして取り組んでおられ、その結果として信頼を勝ち得ているのだと思います。

当社製品を実際にご利用いただいているユーザーさまから、「体に良い影響があった」と声が出ており、そうした声が販売店さまから当社にフィードバックされてきています。当社は熟成ニンニク抽出液の研究から出たエビデンスを数多く持っており、これを発信することで、安心して推売していただける体制を構築しています。

――直近の「キヨーレオピン」シリーズの動向をお聞かせください。

6月に「キヨーレオピンネオw」をリニューアル発売し、順調に薬局・薬店様の店頭でご紹介頂いております。

OTC医薬品市場は新型コロナウイルスの影響を受けました。例えば、解熱鎮痛剤はワクチンの副作用を緩和する目的で購入が増えましたが、一方で風邪薬はマスク着用率が高まった影響でシュリンク傾向にあります。

ですが当社の「キヨーレオピン」シリーズは、新型コロナウイルスによってマイナスになることもなかったですし、むしろ健康意識が高まったためにプラス傾向にあり、非常に安定しています。社会情勢に大きな影響を受けずに、リピーターさまから日々ご利用いただきつつ、少しずつ新規ユーザーが増えているというイメージです。これが「キヨーレオピン」シリーズの強みであるとも位置付けています。

熟成ニンニク抽出液、ドイツで医薬品に承認

――9月に「ドイツで熟成ニンニク抽出液が医薬品承認を取得した」とのニュースが舞い込んできました。

7月末に熟成ニンニク抽出液がドイツにて医薬品として承認を取得しました。当社子会社のワクナガ・オブ・ヨーロッパが熟成ニンニク抽出液を単一配合した「Kyolicカプセル」をドイツ連邦医薬品医療機器研究所へ医薬品申請し、Traditional herbal medicinal products(THMP=伝統生薬製剤)として承認されました。ヘルスクレームは「動脈硬化症の予防のための補完的な手段」です。 

2020 年4 月に「熟成ニンニク抽出液」のドイツでの医薬品販売を目指し、THMP 申請を実施。承認まで約2 年かかりました。邦人企業が開発した独自素材が生薬製剤としてドイツで承認されたのは初めてのことです。承認には、民間療法的に世界で30年以上使用され続け、EU圏内で特定の目的で使用してきた実績が必要となります。

当社の熟成ニンニク抽出液を用いた医薬品は、日本だけではなく世界でも長期的に支持され続けており、それがドイツでの承認に繋がりました。もともとEU圏では、ニンニクなどのアリウム製剤が循環器系に良い素材であるという認知は高く、そういった中で、当社は熟成というプロセスを経て、より安全性・有効性を高めてきたことが承認された要因でもあると考えています。

―ありがとうございました。

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