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ファーマライズHD、第1Q決算を発表 ドラッグ赤字

ファーマライズホールディングス株式会社が、2026年5月期第1四半期決算を発表した。



調剤薬局事業の業績は、売上高は141億5100万円(前年同期比14.0%増)、セグメント利益は2億3500万円(同178.1%増)となった。売上高においては、令和6年12月の寛一商店株式会社及びそのグループ会社からの事業譲受等のM&Aによる店舗数増加、並びに新規出店したことによる応需処方せん枚数増加が主な要因。

利益面においては、M&Aによってグループ入りした店舗の利益増加、及び前連結会計年度から継続的に取り組んできた施設基準に関する地域支援体制加算等の調剤技術料の増加が主な要因となる。

前連結会計年度に、調剤薬局事業を核とした事業展開における収益強化策として積極的にM&Aを推進した結果、売上高を伸ばしており、M&A実施後にスピード感を持って統合活動を進めてきたことにより、利益の増加につながってきている。

薬局運営面につきましては本中計の成長戦略にしたがって取り組みを進めている。「待ち時間の短縮等による患者負担の軽減」、サステナビリティ経営におけるマテリアリティKPIである「流通が不安定であっても、必ず患者の手元に医薬品を届ける(医薬品手配100%)」を実践することを患者サービス向上として念頭に置き、成長戦略の中でも、「患者中心の薬局運営の継続」として推進している「カフェにゃーまらいず」は、順調に活動の幅を広げている。「カフェにゃーまらいず」は認知症カフェの発展形で、認知症や介護のことだけにとどまらず、なかなか口に出せない悩みについて気軽に相談や情報交換ができる場として開催している。今後全国で開催を拡大して行く中で、「カフェにゃーまらいず」の取り組みについて、経済産業省が推進する「オレンジイノベーション・プロジェクト」への参画が調剤薬局業界では初めて採択された。これにより、他企業との連携も可能となって新たな取り組みへつながり、調剤薬局店舗が地域の健康拠点として機能していくことが期待できる。

調剤薬局店舗数は、前連結会計年度末から1店舗増加、10店舗減少で392店舗。店舗の減少は、前連結会計年度に不採算店舗の閉店を決議し、当連結会計年度に実施したことによるもの。また健康サポート薬局は76店舗、地域連携薬局は91店舗、専門医療機関連携薬局は4店舗。

物販事業の業績は、売上高は20億7900万円(前年同期比8.5%減)、セグメント利益は4百万円の損失(前年同期は17百万円の利益)。売上高においては、前連結会計年度における不採算店舗閉店が主な要因で減収。利益面においては売上高の減少にともなって減益となっているが、コンビニエンスストア部門の本部フィー料率変更による支払手数料増加も要因でもある。
店舗数は、前連結会計年度末から1店舗減少の42店舗(調剤薬局を併設している11店舗を含めると53店舗)だった。