7月4日(金)に開催された「製・配・販連携協議会※1総会/フォーラム」において、キユーピー株式会社(髙宮満社長)、キユーソー流通システム株式会社(富田仁一社長)、加藤産業株式会社(加藤和弥社長)の3社共同で取り組んだ「共同配送におけるASN※2入荷検品レスの実現」が、「サプライチェーン イノベーション大賞2025」の優秀賞を受賞した。
「サプライチェーン イノベーション大賞」は、製・配・販連携協議会が、国内におけるサプライチェーン全体の最適化に向け、製・配・販各層の協力の下、優れた取り組みを行い、業界をけん引した事業者に対しその功績を表彰するもの。
物流環境、物流関連法改正などを受け、物流業界全体で効率化が喫緊の課題となっている。当取り組みにおいては、標準ASN(事前出荷情報)の活用領域を「個社メーカー対個社卸」から、「共同配送(複数メーカーの荷物を積み合わせて配送)」へと拡大を図ることにより、ドライバー・荷役・事務作業員を含む物流業務全体の生産性向上を目指した。
※1 製・配・販連携協議会:メーカー(製)・卸売業(配)・小売業(販)の協働により、サプライチェーン全体の無駄をなくすとともに、新たな価値を創造する仕組みを構築することで、産業競争力を高め、豊かな国民生活に貢献することを目的に2011(平成23)年5月に設立された協議会。
※2 ASN(Advanced Shipping Notice):納入業者が物流センターに出荷情報を事前に通知すること。「事前出荷情報」「入庫予定データ」とも呼ばれている。「商品コード」「品名」「数量」「賞味日付」などが記載される。
大きく3つの取り組みを展開した。
①メーカー個社対応を標準化した物流改革
メーカー個社ごとに存在する「システム開発」「出荷指図のリードタイム」「届け先コード・商品コード」をキユーソー流通システムで標準化して一元対応とし、個社対応を極小化した。
②納品先の拡大
標準ASNシステムを用いる卸同士が相互連携することで、運用ルール違いや、商流卸・物流卸が異なる小売専用センターにも、検品作業の効率化・省力化の取り組み拡大が可能になった。
③取り組み効果の最大化
積載効率の改善(発注単位の見直しや物流機材の活用)や、紙伝票文化に対するデジタル化も同時に推進している。
<発荷主・物流業者側>
・ドライバー検品のゼロ化を実現
・納品時の荷役作業のゼロ化を実現
・1運行あたりの納品数量が15%増加
<着荷主側>
入荷検品時間の大幅削減:SKU検品作業(38分/車両)からパレット検品作業(2.5分/車両)へ移行し、93.4%の時間削減を達成
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