毎回ためになる情報を提供しているプラネット。今回は(Vol.227)寒さ対策に関する意識調査を実施している。(昨年1月にも同様に寒さ対策調査を実施。Vol.199)。すでに3割が光熱費節減を実施しているが、例年よりも寒い今冬を、無理なく楽しみながら乗り越えていただきたい。
まず、寒がりか暑がりかを聞いたところ(図表1)、「寒がり」が29.6%、「暑がり」が24.4%、「両方」が31.2%となった。「寒がり」と回答した人の割合は、性年代別だと、「女性・20代」が最も高く、男女を同年代で比較すると、「70代以上」以外は女性のほうが割合が高い。
ここ数年、物価上昇が続いているが、光熱費の上昇が気になるかを聞くと(図表2)、「気になるし、行動にも影響している」という人が63.4%、「気になるが、行動には影響しない」という人が30.1%。気にしている人は合計で93.4%となった。「気にならない」という人は6.6%と1割以下である。
実際に光熱費削減の工夫をしているかを聞くと(図表3)、「している」人は35.3%で、「していない」(41.6%)人の割合を上回っているが、「今はしていないが、これからする予定」という人も23.1%いた。
光熱費節減をしている人、これからする予定の人に、どのような対策を行うかを聞きいた(図表4)。最も割合が高かったのは「重ね着をする」(65.5%)。それに続くのが「防寒用の肌着を着る(機能性肌着を含む)」(49.5%)、「ひざ掛けを使う」(43.0%)など、自分自身を温かくする方法がトップ3だった。ついで、「暖房の設定温度を下げる」(40.5%)「暖房器具を使う時間を短くする」(39.6%)など、電気使用量を減らす方法が並ぶ。また、「湯たんぽを使う」(16.6%)と回答した人の割合はそこまで高くないが、のちほど紹介するオススメの寒さ対策として、湯たんぽを挙げている人が複数いた。
冬に寒くなることで気になることを聞くと(図表5)、最も割合が高かったのは「手足などが冷えること」(58.3%)だった。男女ともに1位だが、女性は男性より10ポイント以上高い63.7%となっている。2位は「空気が乾燥すること」(42.9%)だが、「喉が乾燥しやすくなること」(35.2%)、「空気が乾燥して、喉の調子が悪くなること」(29.1%)など、寒さだけでなく乾燥に関する悩みも多いようだ。
冬場に乾燥が気になることがあるか(図表6)を聞くと、「よくある」「たまにある」の合計は81.9%となった。性年代別に見ると、男性については年代であまり変化がないが、女性は30~50代において、気になる割合が高くなっている。
健康対策として寒い季節にしていることを聞くと(図表7)、「温かい服装」が62.2%、「温かい飲み物や食べ物を摂ること」が54.2%、「暖房器具の使用」が51.8%でした。体を冷やさないとか、温めることに主眼を置いている人が多いようだ。それらに次いで「十分な睡眠」(38.7%)、「手洗いと消毒」(37.7%)、「バランスの取れた食事」(32.4%)といった項目も3割以上の人が行っている。10ポイント以上の男女差がある項目は、ポイント差順に、「温かい飲み物や食べ物を摂ること」「手洗いと消毒」「温かい服装」「バランスの取れた食事」となっており、すべて女性のほうが割合が高かった。
健康対策として温かい飲み物や食べ物を摂る人が多いことがわかった。血行や代謝を促すとされている食品はいろいろあるが、実際、どんなものを食べているのだろうか(図表8)。1位は「鍋料理」(43.1%)で、2位以下に15ポイント近くの差をつけた。2~5位は「しょうが」(28.9%)、「納豆、味噌などの大豆系の発酵食品」(21.6%)、「にんじん、かぼちゃ、ごぼう、大根、レンコンなどの根菜類」(20.9%)、「ヨーグルト」(16.6%)の順となる。
鍋料理について、好きか嫌いかを聞くと(図表9)、「好き」が81.4%、「嫌い」という人は3.3%しかいなかった。ここでは掲載しないが、鍋以外にも、【雪】【寒い北風】【氷、水面路面の凍結】【こたつ、ストーブなどの暖房器具】【イルミネーション】【温泉】【ウィンタースポーツ】【クリスマス】【正月の準備】【年越しそば】【初詣】など、冬の風物詩について、それぞれ好きか嫌いかを聞いている。住んでいる地域によって大きな差が出るなど、興味深い結果になっているので、興味のある方は問い合わせてほしい。
オススメの寒さ対策を自由回答で聞いたところ、電気代の値上げ幅が大きいからか、「エアコンから灯油ストーブに切り替えた」という声や「電気不使用の湯たんぽを使い始めた」という声が多く寄せられた。また、「鍋を囲んで一家団欒で乗り切る」という人たちもいた。
【一家団欒で寒さ対策】
● 夕食は出来るかぎり家族全員が揃って食べるようにして、メニューも食卓でガスコンロを使った鍋物やホットプレートを使った焼肉など、汗が出るくらいの温かい内容に。その暖気でリビング・ダイニングの室温も上げて寒さを乗りきる。(女性・60代)
● 鍋料理を作り、リビングでみんなで食べると、部屋も体もあたたまる。(男性・40代)
● 光熱費を抑えるために家族がリビングに集まって過ごす。家族団欒の良い機会になる。(男性・50代)
● 家族それぞれの部屋で暖房器具を使って過ごすのは勿体無いのでリビングに集まって、一台の暖房器具のみで済ませる。(女性・20代)
【湯たんぽ、結構いい!】
● 加湿器も持っているが、洗濯物の部屋干しで加湿器代わりにしている。エアコンを使っているので、空気の循環にサーキュレーターは欠かせない。足元はこたつで温め、寝る前に湯たんぽを沸かしている。(女性・50代)
● 相棒がシェラフに湯たんぽを布で包んで入れて暖をとっていた。 結構一日持つらしくて喜んでいたのを思い出します。寝るときではなく机に向かうときに膝掛けの代わりにしていました。(女性・60代)
● 500mlペットボトルにお湯を入れて簡易湯たんぽとして使っている。お腹や手足など気になるところに当てたり、寝る時に足元に置いたりすると温まる。持ち運びやすいし、そこまで寒くない日はこれだけでも充分。(女性・40代)
【エアコンの代わりにコタツで】
● 冬にエアコンは使用しない。肌も乾燥するし喉も乾燥する。コタツを使ってその場だけ暖かく過ごす。着る毛布を着て生活する(女性・30代)
● 室内で油断して薄着になったりしないようにする。 夏同様、節約しすぎて自分の体が脅かされるのは嫌なのであくまでも自分や家族の体優先。 寝るときは室内に洗濯物を干し部屋が乾燥しないようにする。(女性・40代)
● 加湿器をつけて体感気温を上げつつ、喉の乾燥も防ぐのが一番良い寒さ対策。肌触りの良い肌着や布団シーツなどを使うだけでも暖かく感じられる。(女性・30代)
● 加湿器をよくつけていたが、掃除をする余裕がなく、逆にカビをばら蒔いているのではないかと思い、洗濯物を干して代用するようにしている。(女性・30代)
【無理な節約はしない】
● 極端に我慢することは健康面でのマイナス要因ともなるので注意しています。灯油の特売日にまとめ買いをして節約に努め、早めに布団に入り寒さを少しでも回避するように心掛けています。(男性・70代以上)
● これから寒さが厳しくなる季節だし、インフルエンザとコロナ対策にも続けなければならないだろうし、光熱費の節約はほどほどにするしかないかとあきらめモードに。(女性・70代以上)
● 加齢により暑さや寒さに弱い身体になってきたので、冷暖房を使用しない訳にはいかないが、冷暖房費の高騰を抑えるため、設定温度を調節する、電気カーペットを使用する、靴下や毛布を利用するなど対策している。(男性・60代)
● 北海道はそもそも10月から4月の間は寒く、暖房対応は必須なので暖房関係費の節減には限界がある。それでも、設定温度を低めに抑え、厚着をするなど、健康を損なわない程度に暖房を調節するよう最低限の努力をしている。(男性・60代)
調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「寒さ対策」に関する意識調査を実施。
期間:2024年10月31日~11月8日、インターネットで4,000人から回答を得ています。
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