ヘルスケア情報サイト「Hoitto! ヘルスケアビジネス」(ヘルスケアワークスデザイン株式会社)

男性も20代・30代の半数が化粧水を使用!/Fromプラネット第223号より

スキンケア事情、年代によって大きな差が

スキンケアで肌を整えるのはメイク前の基本だが、最近はスキンケアを重視する男性も増えた。日用品流通の情報基盤を運営するプラネット (坂田政一社長) が好評連載中の『Fromプラネット』 。今回(第223号)はスキンケアに関する意識調査の結果を紹介している。

今回の調査では頻度を問わなければ、「スキンケアを行っている」と回答した人は70.2%だった。(図表不掲載)
スキンケアを行っている人に、普段使用しているスキンケア製品を聞いたところ(図表1)、「洗顔料」(76.8%)と「化粧水」(68.6%)の2項目だけが半数を超えた。この2項目を性年代別に見ると(図表2)、女性は全年代で使用割合が8割弱〜9割弱程度と高いが、男性は年齢差が非常に大きかった。また、男性においては、洗顔料も化粧水も、20代よりも30代のほうが使用割合が高くなっている。


表1
表2


月間平均でスキンケアに使う費用を聞くと(図表3)、「〜500円未満」が18.2%、「500円〜1,000円未満」が27.1%、「1,000円〜3,000未満」が28.5%となった。3,000円未満の人を合計すると、73.8%です。「3,000円〜5,000円未満」の人が13.3%で、そこまで合計すると、87.1%と、9割近くになる。「10,000円以上」という人は全体で4.5%だが、性年代別で最も割合が高かったのは「30代・女性」の8.3%だった。(図表不掲載)


表3


10項目の肌のトラブルについて、特にどの季節がきになるかを聞きいた(図表4)。全体を眺めると、「夏」が特に気になると回答された項目が多いことがわかる。特に割合が高いのが「汗」(83.5%)、「日焼け、紫外線」(77.2%)、「皮脂のベタつき」(67.8%)。逆に「冬」に割合が大きく高まるのが「乾燥」(73.8%)だった。「しわ、たるみ、ほうれい線」や「肌のきめ」「毛穴の目立ち」などは季節ごとの違いは小さく、年間通じて気にする人がいるようだ。


表4


季節によってトラブルが違うなら、スキンケアの方法やアイテムも変えるのだろうか(図表5)。実際には、「1年中同じものを使っている」人が73.1%。「季節によって変える」という女性は、年代を通してばらつきが少ないが、男性は「20代」が34.7%、「70代以上」が16.3%と差が大きかった。


表5


頻度を問わず、「スキンケアを行っていない」という人が29.8%いたが、その人たちにスキンケアをしない理由を聞いた(図表6)。最も割合が高かったのは「面倒だから」(40.9%)、ほぼ差がなく「必要性を感じないから」(40.4%)が2位だった。この2項目は男女で違いがあり、「面倒だから」と回答した割合は男性の場合、若い年代が高い傾向にあり、女性は年代が高いほうが高い傾向にある(図表不掲載)。また「必要性を感じないから」については、男女ともに年齢が高いほど割合も高くなる傾向があるが、「男性・70代以上」は56.7%が「必要性を感じないから」と回答している。


表6


スキンケアの情報をどこから得ているかを聞くと(図表7)、最も割合が高いのは「メーカーなどの公式ウェブサイト」(30.8%)だったが、年代順で見てみると、媒体ごとに傾向がバラバラなのがわかる(図表8)。たとえば「SNS」は全体では15.1%で6位ですが、20代に限ると、35.6%で1位。「比較・まとめサイト」は20代・30代が高く、「70代以上」ではほとんどいない。「動画共有サイト」も同じような傾向だった。逆に「販売店などの店頭」や「テレビ番組/テレビCM」は高い年代と比べて、20代の割合が大きく下回っている。また、同じ20代でも、男女で大きな差がある(図表不掲載)。たとえば、「SNS」については、「女性・20代」が46.7%、男性は「20.4%」と30ポイント近い差が出ている。


表7
表8


以下に、「あったらいいなと思うスキンケア製品やサービス、効果があったスキンケア」についての自由回答を掲載する。目立ったのは「オールインワンが楽!」という声。加えて、「オールインワンが楽だから、もっといいオールインワンが欲しい」という人も多かった。「スキンケアをするのが癒やしの時間」という人もいるが、「手間もお金も省きたい」という思いに加え、「何を使うか悩みたくない」と感じている人も少なくないようだ。


《 あったらいいなと思うスキンケア製品やサービス、効果があったスキンケア 》(自由回答)

【「オールインワン」にもっと進化してほしい!】
● オールインワンで顔から身体まで使えるものが欲しい。(女性・50代)● 保湿も皮脂コントロールも叶えるオールインワンジェルが欲しい。(女性・20代)
● 洗顔するだけでスキンケアまで済むような、オールインワンジェルの進化形が欲しい。(男性・20代)
● UV対策の成分が入った朝用、シミに効く成分が入った夜用のオールインワンが欲しい。(女性・40代)
● オールインワンをうたうのなら、保湿、美白、エイジングケア、毛穴ケアなどを一つにして欲しい。 もしくは、含まれない機能は明示するべきだと思う。(女性・60代)
● 面倒臭がりなのでスキンケアするのが億劫なときが多い。年齢的にオールインワン化粧品だけでは追い付かなくなってきたが、オールインワンでも大丈夫だと思える完璧な商品が欲しい。(女性・60代)

【難しい肌質で……】
● 乾燥とオイリーの混合肌なので保湿を優先するか、さっぱりした使い心地を優先するかの判断が難しい。どんな肌質でも季節関係なく手軽に使えるスキンケア製品があればいいなと思う。(女性・50代)
● 簡単で即効性のある製品が使いたいが、敏感肌なので肌に合うものが見つけられない。肌質をチェックできて、製品をおすすめしてくれるアプリがあればうれしいが。(女性・50代)
● 肌が擦れるだけで肌荒れするくらいの敏感肌なので、新商品が出ても試すことができない。(女性・40代)
● スキンケアにおいて保湿は必須とされているが、自分の場合は乳液・クリームなどを塗布すると十中八九、吹き出物ができるので化粧水しか使っていない。(女性・30代)

【リラックス効果も求めたい!】
● マッサージが好きで、自分で顔のリンパを流しながらスキンケアをゆっくり楽しみたい。マッサージに使えるリフトアップ効果と保湿効果を兼ね合わせているクリームなどがあれば欲しい。(女性・30代)
● 最近は自然由来のスキンケア製品が増えてきましたが、香りがあったほうがリラックス効果を感じる。香りを選べるシリーズが欲しい。(女性・50代)
● いつもバタバタしているのでリラックスもできるような成分の化粧品があると嬉しい。(男性・50代)
● ものすごく心地よい癒やされる天然の香りのお化粧水、あるいはクレンジングあるといいな。(女性・40代)

【何を選べばいいのかわからない】
● スキンケア製品の種類が多すぎて、自分の肌の状態に合うものかわからない。アプリやウェブサイト上の質問に答えると複数のブランドから自分にあったスキンケア用品をおすすめしてくれるサービスがあればいいのに。(女性・40代)
● 自分の肌の状態がそのときそのときでどういう状態なのか数値化できればいいのに。(男性・30代)
● スキンケアに詳しくないから、簡単にできるものが好ましいです。(男性・20代)

【値段がすべてじゃない!】
● 値段の高いクリームを使ってみたら、乾燥してカサカサ、ゴワゴワしていた部分も柔らかくなって効果を感じた。けれどそれが1日中続くわけではないので、もう少し効果が持続するといいなと思う。(女性・40代)
● 毛穴の汚れが長年悩みでいろいろな商品を試していた。最近使い始めたドラッグストアで買える安い洗顔料がとても良かった。 値段が安いので期待していなかったが、研究されているんだなと感心した。(女性・40代)

調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「スキンケア」に関する意識調査を実施。
期間:2024年6月27日~7月1日、インターネットで4,000人から回答を得ています。


■株式会社プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/ メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。■ From プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/shiru/from_planet/index.html株式会社プラネットが発信しているニュースレターです。消費財や暮らしに関する旬なトピックスなどをご紹介しています。