中国・ASEAN・欧米を対象とした越境ビジネスプラットフォームを展開する株式会社NOVARCAが、インバウンド消費に関する各種ファクトデータや現地調査、SNSのクチコミデータ等を分析し、『待ったなし!爆増するインバウンド消費の実態解剖 〜今すぐ打つべき戦略と手法〜』として調査内容を発表した。
【調査結果サマリ】
・訪日消費額は中国消費者が最も多く買い物消費欲は引き続き旺盛で、他国に比べて伸びしろは圧倒的
・百貨店、ドラッグストア、ブランド各社はインバウンド需要を売上に取り込みはじめ、中期計画でも大きく見込む企業が多数
・「買ったものシェア」の投稿が増加中。投稿からの代理購入の依頼も増加
・ブランド認知は在日セラーの紹介経由が起点
・「日本で買う理由」づくりを訴求するブランドが増加
・「処理水」の話題は落ち着きを見せ、影響は軽微といえる
・先行投資型のトライアル施策でインバウンド売上拡大中のブランドも
■調査概要
調査対象:JNTO発表データ、中国主要SNS、各国現地訪問調査等
調査期間:2024年1月1日〜2024年5月31日
・海外旅行では日本が引き続き人気国でコロナ前の水準までもう一息
・「モノ消費」から「コト消費」へ移ると言われるが、買い物消費欲は旺盛なのが訪日中国消費者の特徴
・一人当たりの消費額においても中国消費者が圧倒的No.1
・インバウンド需要が売上に大きく反映される企業が増え、次年度以降の計画内でもさらなる市場の成長を含んでいる企業が増加
・インバウンド顧客との中長期的な関係性づくり(CRM)の取り組みへの大規模かつ高度な取り組みもすでに行われている
・「日本購物分享(買ったものシェア)」投稿が増加中。このような投稿からの代理購入の依頼も増加中
・「日本代購」のキーワードは継続的に数多く、代購からの情報収集の影響が大きいことがわかる
・「日本ショッピング」に関する投稿の中で、日本代購(セラー)が多く見られる
・在日セラーのおすすめやお得情報の発信が人気を集めている
・「日本限定」などのPOPを掲げる店舗が増加中
・限定セット品やギフトボックスも多く取り組まれている
・月間売上総額が中国消費者が1位となる百貨店も出てきている
処理水関連の投稿件数は著しく低下。影響の大きかった「日本×スキンケア」のキーワードを含むSNS投稿のポジティブ比率は回復しており、影響は軽微と言って良い状況。
・昨年2023年4月か等先行投資を開始
・日本オリジナルの特典や接客の強化を下地としながら、クチコミ特典を展開し、SNSでのコンテンツ蓄積及びSNS内検索への対策を実施
・加えてSNS広告により認知を拡大し旅前の訪日中国消費者に訴求
・結果インバウンド売上が拡大中