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乳酸菌LJ88殺菌体、軽微な胃症状に対する効果を確認【スノーデン】

乳酸菌LJ88殺菌体を用いた無作為プラセボ対照二重盲検並行群間比較臨床試験で、
健常人における一時的で軽微な胸焼け症状の改善効果を確認

スノーデン株式会社が、2016年4月から原料供給している「乳酸菌LJ88殺菌体」を用いた無作為プラセボ対照二重盲検並行群間比較臨床試験を実施し、健常人における一時的で軽微な胸焼け症状を改善する効果があることを確認した。その試験結果が学術雑誌「Nutrients」オンライン版に2024年4月20日に掲載された。

乳酸菌LJ88殺菌体は、動物等を用いた基礎研究や、パイロット臨床試験で、経口摂取により胃食道逆流関連症状を改善する効果が見出されていた。また、動物実験で、同じく経口摂取で腸に対しては糞便中のビフィズス菌を有意に増加させる効果も見いだされており、胃と腸の両面に効果がある新しいタイプの乳酸菌。

試験方法の概略は、120名の健康なボランティア(男53名、女67名;年齢21~63歳)を対象に、各60名の2群に分けて、「乳酸菌LJ88殺菌体」(10億個/日)、またはプラセボを6週間摂取させた。胃食道逆流関連症状をFSSG問診表等により評価するとともに、血液生化学検査、血液細胞検査、尿検査等で安全性を評価した。

試験結果は、胃食道逆流関連症状に関するFSSG問診票の胸焼けスコアにおいて、乳酸菌LJ88殺菌体摂取群では、プラセボ群に比較して、有意な改善が認められた(図参照)。一方、FSSG総合計スコアでは、6週間の摂取による変化において、両群間に有意差は見られなかった。また、安全性の懸念を示唆する変化は、いずれの群においても認められなかった。

今回の無作為プラセボ対照二重盲検並行群間比較臨床試験により、乳酸菌LJ88殺菌体の特徴である軽微な胃症状に対する効果が確認された。