日本チェーンドラッグストア協会が設立25周年を迎えられたこと、本当に感慨深い思いで一杯です。このような記念すべき年を迎えることができましたのも、立法、行政、司法に関係する多くの方々、そして業界関係者の皆様のご協力の賜物と、心より御礼申し上げます。
振り返りますと、1999年の設立以来 初代会長として5期10年を務めさせていただき、その後は、寺西さんに会長職を引き継ぎ、名誉会長や政治連盟の会長などを務めさせていただいたことで、側面から皆様と多くの課題解決に取り組むことができました。
2001年、「商業統計にドラッグストア業態の新設が決定」し、2009年には「50年振りとなる改正薬事法が施行」され、コロナ禍前の「ジャパンドラッグストアショーは12万人を超える来場者」を迎えることができました。
コロナ禍の1年目は中止を余儀なくされたものの、その後はオンラインでの実施にチャレンジするなど、若い経営者の皆さんの努力で、このコロナ禍を乗り切ることができ、昨年はリアルでの開催に漕ぎつけました。
一般のお客様の来場には少し時間を要するものと思いますが、日本に無くてはならないドラッグストアを広く認知いただくためにも、毎年有意義なショーとして継続していただけることを期待しております。
また、この25年で、各種の規制が緩和され、「地域に密着したかかりつけの店舗」を目指した各社の努力から、ドラッグストアに対しての見る目が変わり、多くの薬剤師がドラッグストアに就職を希望するようになりました。
これらも、多くの方々のご理解と そのお力によるものであり、そのお蔭で、業界規模の拡大とドラッグストア各社の成長があったことは紛れもない事実でございます。改めまして心より御礼申し上げます。
セルフメディケーション浸透道半ば
さて、日本は少子高齢化人口減少に向かっており、そのことによる医療費の高騰は日本の財政破たんを引き起こす恐れがあると言われております。
JACDSでは、第1回の「ジャパンドラッグストアショー」より、自分の健康は自分で守る「セルフメディケーション」を啓蒙し、一定の成果は上げているものと感じておりますが、まだまだ、その浸透には至っておりません。
我々JACDS創設時の役員の皆様は、ドラッグストア業態の認知と成長に向け必死に活動してまいりましたが、次の時代を担う役員の皆さまには、健康寿命延伸に向けた地域社会への貢献、地域の生活者に信頼され支持される「地域の健康ハブステーション」づくりが重要になるものと思われます。
そのためには、次世代の経営者の皆さんが中心となって、10兆円産業の確立に向け、大いに活躍できる協会へと、さらに進化させる必要があると考えております。
私も微力ながら、そのお役にたてればと考えております。今後とも変わらぬご支援のほど、よろしくお願い申しあげます。
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