今年6月16日、日本チェーンドラッグストア協会は(みなし団体から数えて)25周年を迎えます。振り返れば、父・松本南海雄が初代会長として粉骨砕身の日々を送っていたこと、根津孝一現副会長が実行委員長となって華々しく開催された第1回JAPANドラッグストアショーなど、様々な出来事が思い出されます。
私は第1回のドラッグストアショーから、弊社の商品部の立場で参加し協力してきました。当時から協会に関わるオーナー2世が少ないこともあり、「来るべき新たな時代に若い力が必要になる」と考えていました。その思いを故・宗像事務総長に汲んでいただき、第14回のドラッグストアショーで副実行委員長、第15回で実行委員長を拝命しました。
実行委員長に就任する前に、2世オーナーらを集めた「青年部会」(現・次世代部会)を創設し、私が委員長に就任しました。第15回のショーは若手が作り上げた初めてのショーでしたが、興行的にも成功を収めました。以後は実行委員長を青年部会から排出するようになり、現在に至ります。
協会の設立から四半世紀が経ち、幹部の多くが高齢になっています。「次世代部会」は、先輩方が築き上げた協会を次の世代に継承する役割を担いますが、その活動が一層重要になってきました。ここまでの協会・業界の歴史を正しく、かつ深く認識した上で、変革をしていくべき時が来たと思います。
セルフメディケーション推進で業界も次のステージに移行を
かつての医薬品のネット販売緩和や、現在進行形のコンビニによる医薬品販売緩和の議論も、協会は常に生活者の視点に立って解決に導いてきました。その根底にあるキーワードが、協会が創設以来掲げてきた「セルフメディケーション」であり、それこそが、生活者の健康を守る最後の砦だと考えます。
セルフメディケーションという言葉の認知度は、まだまだ高いと言えません。ただ、かつて「薬局」が「ドラッグストア」として定着するのも、時間はかかりましたが、今やドラッグストアは生活者に無くてはならない業態として認知されています。
今後は、自分の健康を自分で守ることの重要性と、それをサポートするのが私たちドラッグストアであることを強く訴えながら、業界が次のステージへと移行していくことを期待し、私もその活動を支えてまいります。
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