ヘルスケア情報サイト「Hoitto! ヘルスケアビジネス」(ヘルスケアワークスデザイン株式会社)

日本調剤 電子お薬手帳にオフライン機能追加

スマホ内部ストレージに服薬情報など保存し、災害時に対応

 日本調剤は、自社開発した電子お薬手帳「お薬手帳プラス」に災害時を想定した新機能を追加した。3月11日18時以降にリリースされる最新バージョンのアップデートより利用可能となる新機能は、災害で通信が不安定な状態でも、お薬手帳プラスに記録された過去6カ月分の薬剤情報や患者の情報をオフラインで確認することができる。

 今回の電子お薬手帳「お薬手帳プラス」への機能追加によって、通常利用時にアプリを開くと「お薬手帳プラス」に登録されている過去6カ月分の薬剤情報と、会員情報として登録されている患者情報がスマートフォンなどの端末内のローカルストレージに自動保存される。通信が取れない環境で「お薬手帳プラス」を開くと、オフライン表示が可能になり、ローカルストレージに保存されたデータを簡易版のテキスト形式で閲覧可能となる。

 これにより、通信が遮断された状態でも、いつでもどこでも「お薬手帳プラス」内に登録された服用歴や患者情報を確認することが可能となった。


<オフラインで確認可能なデータ>

【患者情報】:氏名、性別、生年月日、連絡先、血液型、体質、既往歴、副作用歴、アレルギー歴、かかりつけ薬局・薬剤師情報など

【薬剤情報】:調剤年月日、医療機関名称、医師名、診療科、薬品名称、用量、用法、単位など

「お薬手帳プラス」オフライン機能のイメージ

■電子お薬手帳「お薬手帳プラス」について

 「お薬手帳プラス」は、お薬手帳の情報をスマートフォン上で管理できることに加え、日々の健康管理に役立つ安心・便利な機能が充実したアプリ。2024年3月5日現在で登録会員数は179万人を突破している。

 薬の受け渡しまでの待ち時間を有効活用できる「処方箋送信機能」の他に、日々の健康管理に便利な体重・血圧・血糖値などを数値・グラフで記録できる「健康管理機能」や、通院記録などの登録や薬の服用時間にアラームで知らせる「カレンダー飲み忘れチェック記録機能」を提供している。

 また日本調剤の会員限定機能として、チャットボット形式で薬局とコミュニケーションをとることができる「つながる機能」や、日本調剤の来局ごとの薬の情報が自動登録される機能、登録した1台のスマートフォンで家族の薬情報をまとめて管理できる「家族管理」設定が利用できる。

お薬手帳電子化と共に、災害時のオフライン機能も重要

 2023年3月に厚生労働省が公表した「電子版お薬手帳ガイドライン」(※厚生労働省リンク)では、災害時を想定し、患者の服薬情報をスマートフォンに保存できるようにするなど、オフラインでもデータを確認できる機能の実装が求められている。

 2011年に発生した東日本大震災や、2024年に発生した能登半島地震では、患者のお薬手帳を薬剤師が確認し、処方内容が安定した慢性疾患と判断できる場合は、処方箋がなくても保険調剤の取り扱いが可能となり(注:事後的に処方箋が発行されることが条件)、服薬が必要な人に薬を迅速に渡すことができた。

 このように、災害時に診察や処方箋の発行が難しい場合でも、お薬手帳を持っていることで服薬情報を速やかに把握できるため、スムーズに適切な医療を受けることが可能となっている。