日本ドラッグチェーン会(NID)が、2月28日、3月1日にパシフィコ横浜で第109回下期展示商品約定会を開催した。
記者会見の席上で、NID・関伸治会長(セキ薬品会長)は「新規出展メーカーが17社増加しており、その半数が食品メーカーです。加盟社は、山梨県のドラッグストア企業・ナカヤが加盟し、1社の増加となりました。同社の前身は、ウエルシアホールディングスがグリーンクロス・コアだった時代に統合されたましたが、その後に創業者のご子息が『自身でドラッグストアを運営したい』との強い希望を持ち、再度ドラッグストアを始めたという歴史を持っています。同社は『大手と戦っていくには、商品を大切にし、大手にはない商品を推奨販売をして差別化していく必要がある』という思いがあり、NIDはそれを理解し、全会一致でナカヤの加盟が決まりました。小売業を経営していくことが難しい時代に、もう一度ドラッグストアに挑戦するという、とてもドラマチックなストーリーです」と直近の動向を話した。
株式会社ニッドの森信社長(ドラッグストアモリ会長)は、「M&Aなどの影響で退会する加盟社もありましたが、NIDは順調に成長を続けています。第109回下期展示商品約定会も約2,300名もの方々から参加していただき、活況を呈したと思います。まだホールディングス系の企業に入っていない独立系のドラッグストアは各地域に存在しています。そうした企業が参加しやすい体制を築いていきたいと思います。商品においては、値上がりをしている状況の中で、価値のある商品を開発して、価格訴求商品だけではない商品開発を進めていきたいという心づもりです」と表明した。