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ヘルスケアインタビュー/山本漢方製薬の山本整社長に聞く
『創業50年に向けて挑むヘルスケア商品戦略』



待望のグミのサプリメントがDgS店頭にデビュー、
「国民の健康創造への武器として活用してほしい」


17年連続で青汁売上げメーカーNO.1の山本漢方製薬が、ドイツ・シンテゴンテクノロジー社のコーンスターチを使わないグミ成型を自社工場に導入、国内では少ないグミサプリ専用の生産設備で商品化し発売準備を進めてきたグミのサプリメントがデビューした。新商品は、味にこだわり食べやすさを追求した女性用と男性用の2アイテムの『からだグミ』で、3月上旬からドラッグストアを通じ販売を開始。受注活動は好調に推移し、2026年度の重点商品の一つとして拡販していく方針だ。「健康寿命延伸時代が到来している今、ぜひ国民の健康創造への武器としてグミのサプリメントを活用してほしい」と語る同社の山本整代表取締役社長に、2025年度の概況とともに創設50年に向けて挑むヘルスケア商品戦略を聞いた。(取材・文◎流通ジャーナリスト・山本武道)


味にこだわり食べやすさに留意し開発した『からだグミ』


―― デビューした二つの『からだグミ』ですが、どのような点に留意して開発されたのでしょうか?

山本 アメリカでは、グミのサプリメント市場は急成長し商品の種類も数多く、現地の展示会ではものすごい人気で、10年以上前からドラッグストアの店頭にもグミのサプリメントが陳列され売れていました。そのような状況を見て、日本で広げたいという思いが強くなり、日本国内で普及したいと思ったのが、『からだグミ』を開発したきっかけです。

さっそくドイツ・シンテゴンテクノロジー社のコーンスターチを使わないグミ成型を自社工場に導入、国内では少ないグミのサプリメント専用の生産設備から誕生したのが、二つの『からだグミ』です。開発に留意したことは、味にこだわり食べやすさを追求し、発売にこぎ着けました。美味しくて、それに体に良い『からだグミ』を、ドラッグストア業界を中心に普及していきたいと思っています。

アルフレッサ ヘルスケア様の展示会は、いつもお客さんがたくさん来られますが、今回は入れ替わり立ち替わりといった状態でした。当社の『からだグミ』については、昨年お披露目した際に多くの問い合わせをいただいていました。『からだグミ』がデビューするまでに1年数か月かかりましたが、今年はこの『からだグミ』に大いに期待しています。


山本漢方製薬・山本整社長


『からだグミ』2アイテムの商品概要


山本 一つは、『WOMEN’Sからだグミ(白桃味)』です。豊富な美容成分で内側からキレイをケアする5つの栄養素(はとむぎエキス100mg・コラーゲン300mg・大豆イソフラボン1.75mg:アゴリン換算・ナイアシンアミド24mg・乳酸菌45億個を配合しました。


『WOMEN’Sからだグミ(白桃味)』


もう一つは、『MEN’S からだグミ(エナジードリンク味)』で、栄養バランスを整え、欲しい活力を満たす元気をつくる5つの栄養素(BCAA500mg・高麗人参エキス15mg・黒マカエキス15mg・亜鉛14mg・GABA30mg)が配合されていて、女性用と同様に甘みは北海道産の甜菜糖という大根由来の原料を使い着色料は使用していません。


『MEN’S からだグミ(エナジードリンク味)』


『からだグミ』の普及活動は?


―― 1977年に漢方メーカーとして創業し、49年後の今、漢方薬、健康茶、青汁などサプリメントを開発・販売に携わってきましたが、新しいジャンルの『からだグミ』は、これからどのように普及されていきますか?

山本 今は、自らの健康は自らで守る時代ですので、われわれも簡単で飲みやすく、それでいて美味しく健康に貢献できる商品を、いろいろ開発してきました。味にこだわり、美味しくて健康創造にも寄与できる商品が求められていることから開発したのが、『からだグミ』ですが、水なしで、お菓子代わりに簡単に食べることで栄養を摂取しやすいのが、二つの新商品の特徴でもあります。

美味しくて摂取しやすいし、“健康と美”をサポートするためにも長く続けていただける・・・そこに着目して、体に良いグミのサプリメントを開発しましたから、継続して愛用していただくことが当社にとって何より。これが、当社が実践してきた商売の根っこですので・・・。

そしてリピートしていただける商品であることが大事ですし、お客様の生活に完全に寄り添うことのできる商品、息の長い商品を開発し普及して、お客様にドラッグストア様へ来店していただける商品を開発していかなければならないだろうと思っています。


2025年度に貢献した数々の商品


―― ところで2025年を振り返って、この1年間はどのような状況でしたか?

山本 インバウンド、特に中国からの来日客が減ったこともありましたが、当社では早いうちから次の手を打ち、新製品を出してきましたから、まずまずの実績でした。17年連続で青汁売上げメーカーNO.1となっている主力商品の『大麦若葉青汁100%』ですが、原田龍二夫妻を起用したCMの放映をはじめ、万博期間中に心斎橋の大型看板、そして東京メトロ駅内にも53面の看板を掲出し注目していただきました。

新製品は、機能性表示食品(『ごぼう茶』、『サイリウムファイバー』)と共に、『どっさりスリム珈琲』『有機抹茶』『黒ごま麦茶』『マイボトルシリーズ(菊芋茶、サジールイボスティー、黒豆あずき茶)』を開発し発売しましたが、特に売れたのが『有機抹茶』です。

昨年、アメリカの展示会に抹茶を出展したところ、ものすごい反響でした。国内の展示会でも、インバウンドで抹茶を買い占める訪日客が多く、原料の不足は今もなお続いていますが、そんな状況下で幸い当社では原料を入手することができています。


『有機抹茶』


実は当社では、鹿児島の農家さんに無農薬の大麦若葉を栽培していただいていますが、『有機抹茶』の原料となる有機碾茶(てんちゃ)もお願いして供給していただいています。有機碾茶の粉砕は当社の工場でできますので、『有機抹茶』を商品化し、昨年売り出したところ人気商品となりました。今年も期待できそうです。


GMP対応工場で量産が可能になったヨクイニン


―― モナリザのCMが話題を呼んでいる医薬品の『ヨクイニン』ですが・・・。

山本 第三類医薬品の『ヨクイニン ハトムギ錠』(肌あれ、いぼ)の売れ行きが、とても良かったですね。CMを放映していることもあって、以前から良く売れましたので、増産体制もしなければなりません。しかしスペースや機械の問題もありましたが、増床工事が完了しGMP対応工場の認可もおり、本格的に増産できるようになりました。


『ヨクイニン ハトムギ錠』


モナリザのCMについては、商品の増産ができなかったのでCMの本数を控えていましたが、これから再開していこうかなと思っています。『ヨクイニン』は、今年も期待しています。いろいろな年代の方たちの間に、イボに悩む人が増えているからです。このCMの放映は、これからも継続していきますが、私は単品で日本一になりたいと思っています。お茶部門もそうなりたいし、たとえばハトムギ茶に関しては、私自身、子供の頃からハトムギ茶でお茶漬けしているくらい愛用しています。

ハトムギ茶でお茶漬けする方は少ないと思いますが、そのおかげでしょうが、私自身、私の親もアレルギーもないし花粉症もありません。肌のターンオーバー(新陳代謝)にも良いので、たくさんの人たちに愛用していただきたいですね。


2027年の創業50周年に向けた戦略


―― 2027年2月に創業50年になりますが、どのような戦略を進めていかれますか?

山本 創業50年に向けて、まずは『からだグミ』ですが、アルフレッサ ヘルスケア様を通じ、ドラッグストア業界へ出荷していただき、好調に推移しています。当社も、販売していただくドラッグストア各社様に、来店されたお客様が固定客となり、当社商品をリピートしていただけるために、長年にわたり蓄積してきた100万人の顧客名簿を活用した販促活動を考えています。

来店客が、店頭で購入した医薬品以外の商品の中に商品サンプルと共にパンフレットが入っており、添付のポイント券で弊社の商品をもれなく送るという販促ですが、とても人気があり、応募は1日に1000通近くきます。販売していただくドラッグストア様の優良顧客(ロイヤルカスタマー)を増やすために実施してきまして、創業以来、続けております。

2027年の創業50周年へ、長年ご愛顧をいただいたユーザーの皆様に、そのお礼の意味も込めて、『からだグミ』の美味しさを味わっていただき、より健康になっていただきたいと思っています。2アイテム出したわけですが、『からだグミ』の機能性表示食品にも挑戦していきます。すでにハード面の準備はできていますが、ただ時間はかかるでしょう。デビューした商品の売れ行きを見ながらSKUも増やしたいし、いろいろとチャレンジしていきます。

創業50年を前にして、これまで蒔いてきたタネが実ってきた段階ですし、これからも、お客様の“美と健康”に貢献する様々な画期的な新しい商品を開発し、ドラッグストア各社様に提供していきます。そのため4月1日に、新卒の女性栄養士をはじめ新しいスタッフが入社しました。女性スタッフは開発を担当しますが、人財教育にも力を入れ商品の開発力をさらにアップし、新しい利益商品をデビューさせていきたいと思っています。


<記者の眼>
人々に笑顔をもたらす『からだグミ』に期待


“ヤマカン”の愛称で呼ばれる山本漢方製薬。1977年2月に創業し、来年(2027年)50年になる同社が今年3月に発売を開始した『からだグミ』は、ドイツ・シンテゴンテクノロジー社のコーンスターチを使わないグミ成型を自社工場に導入、国内では少ないグミのサプリメント専用の生産設備で商品化されている。

『からだグミ』の開発コンセプトは、味にこだわり、美味しく食べやすさを追求したことだ。デビューした二つのアイテムを食べてみた。美味しくて優しい味がした。これは決してお世辞ではない。この『からだグミ』は、食品である以上は美味しくなくてはならないが、優しい味を噛み締めると製造に携わる人々の笑顔が浮かんでくる。心を込めて、人々が健康で美しくなるために開発された『からだグミ』。だから優しい味がしたのだと思う。

『からだグミ』との出会いは昨年、取材をしたアルフレッサ ヘルスケア主催の『LIFE SUPPORT FAIR』だった。山本社長は、アメリカで市場が拡大中のグミのサプリメントと出会ったという。その『からだグミ』は1年半余りをかけて開発され、アルフレッサ ヘルスケアを通じ全国のドラッグストアに配荷中だ。

ドラッグストアでは、薬剤師たちが研鑽を積みカウンセリングを添えて商品を渡す。「心にはモノを添え、モノには心を添え・・・」という言葉がある。その商品は、販売に携わるスタッフが、「健康になって欲しい」との願いを込めて多くの人たちに提供する。

一人の経営者が、外国で人気の商品に出会い開発を決意した。多くの人たちが笑顔で商品開発に携わり、その商品は中間流通業に携わる人たちが笑顔でドラッグストアに配荷する。そして販売店に従事する人たちが、笑顔を添えて提供し、渡された来店客が笑顔になる。そんな素晴らしいシーンを取材した記者も笑顔になる。『からだグミ』を試食して爽やかな気持ちになった。

山本社長が出会って始まった『からだグミ』。これから普及すればするほど、多くの人たちの笑顔が見られるに違いない。人々に笑顔をもたらす『からだグミ』のこれからの普及に期待したい。(山本記)