「フレイル」「フェムテック」などピップならではの提案に注目
6月から7月にかけて、卸売業や商品開発機構が主催する展示会が全国で行われてきた。いずれも共通するのが、コロナ禍で滞りがちだった商談機会を取り戻そうとする来場者の期待、それに応えようとする主催者の熱意が表れていたことだ。
先月には、独自のMD提案に定評のあるピップが「ウェルネスフェスタ2022」を東京流通センターでリアル開催している。オーラルケア、フェムテック、バースコントロール、フレイルなど、近年のトレンドであるキーワードに沿って、市場動向や販促策と共に、関連商品を紹介していた。
同社のMD戦略の柱はHBC+S。Hは「ヘルスケア」、Bは「ベビー」、Cは「コンフォート(快適関連商品)」、そしてSは「シニア」という括りである。特に「ベビー」と「コンフォート」は同社の独自性が際立つカテゴリーで、今回の展示会でも多くの来場者の注目を集めていた。
近年は「シニア」カテゴリーの提案も大きな柱となっている。特に今回は「フレイル」をテーマにした企画展示を行い、フレイルの程度を測るフレイルチェックシートや各自治体の行うフレイル対策の紹介、そして、フレイル対策を口腔・食・運動に落とし込んだMDまで、きめ細かな提案を行っていた。
このほか編集部が注目したのが「フェムテック」をテーマとした企画展示だ。働く女性から、同社が得意とするプレママからママまで、女性のヘルスケア市場のさらなる拡大を期待させる、同社ならではのストーリーが展開されていた。
新商品紹介コーナーも、今後のピップの方向性を示す意欲的な商品群が目白押しだった。その中には、同社としては挑戦的な「食」の提案も見られた。後日、「食と健康」カテゴリーの創造をサポートしている当サイトでも、その挑戦を紹介する。
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なお現在はコロナの第7波が猛威を奮っているが、ピップを含め展示会の主催者は細心の注意を払い運営にあたっている。8月19−21日に開催される第22回JAPANドラッグストアショーも同様で、3年ぶりのリアル開催に万全の準備で臨む構えである。同ショーは「食と健康」ゾーンで関連メーカーが出展するほか、弊社も協力した「食と健康アワード2022」の表彰式や受賞商品の展示が行われる。東京(ビッグサイト)開催のためアクセスは良好で、初日は完全ビジネスデーとなっている。過去に来場経験がない方も、自身のコロナ対策を万全にして是非、足を運んでいただきたい。