カゴメがシュリンクラベル回収の実証実験

2023年12月4日社会課題NEWS

飲料ラベルの水平リサイクル実現に向けて

カゴメ（山口聡社長）は、フジシール（柴田康裕社長）、三菱ケミカルグループ（ジョンマーク・ギルソン社長）と協働し、同社が一部商品に採用している資源循環型（ラベル to ラベル）※シュリンクラベルの市場回収による水平リサイクル実現に向け、実証実験を展開している。初回となる今回は、「カゴメトマトジュース食塩無添加・低塩各 720mlPET」（発売 90 周年記念のロゴ入りパッケージ）を対象商品とし、ヨークベニマル西富山店（栃木県那須塩原）に回収のための専用ボックスを設置し、12 月まで回収を行う。

このシュリンクラベルは、フジシールがペットボトルの使用済シュリンクラベルから印刷インキを剥離し、三菱ケミカルグループの製膜技術により資源を有効活用し新しいラベルに再生したもの。回収されたラベルは再び脱インキ処理され、再生原料としてラベルに加工される。ラベル to ラベルの取り組みを推進していくには、ペットボトル飲料等の製造工場から回収されるラベルに加え、最終消費者からの回収を増やしていくことが重要だと考え、今回の実証実験では取り組みを伝えるデザインをあしらった専用ボックスを販売店の店頭に設置し、消費者へアピールすることによる最終消費後のラベル回収の実現性や課題を確かめることで、この結果をラベルのリサイクル向上に活かしていく。