10月20日から22日まで東京ビッグサイトで開催されたFemtech Tokyo。「フェムテック」というキーワードを切り口にカテゴリーを横断したさまざまな製品やサービスが集まり、多くの来場者で盛況だった。その中で、当サイトが注目したのは「コラージュフルフル」を展開する持田ヘルスケアだ。
「コラージュフルフル」は、フケ・かゆみを防ぐシャンプー・リンスである「コラージュフルフルネクスト」シリーズを主力に、多くのドラッグストア店頭で取り扱われ、特にフケで根深い悩みを持つ生活者から厚く支持され、高いリピーター率を誇っている。今回のFemtech Tokyoでは「コラージュフルフル石鹸シリーズ」の「コラージュフルフル泡石鹸[ピンク]」(医薬部外品)を中心としたブースが展開され、来場者にフェムケアにおける同品の有用性をアピールした。
「コラージュフルフル泡石鹸[ピンク]」 は抗真菌(抗カビ)成分「ミコナゾール硝酸塩」と殺菌成分を配合した薬用抗菌石鹸。ムレやすいデリケートゾーンは雑菌が増えやす く、ニオイが気になる場所でもある。同品は、皮膚を洗浄することに加えて、肌トラブルの原因にもなる真菌や細菌をダブルで抗菌し、デリケートゾーンを清潔にする。人の皮膚と同じ弱酸性で、低刺激性・ 無香料・無色素。デリケートな肌にも使える。クリーミーな泡が汚れを浮き上がらせ、ゴシゴシこすらずに洗浄できるので、やさしく洗いたい部分におすすめ。
また、持田ヘルスケアは10月19日の「国際生理の日」に合わせ「生理とデリケートゾーンケアに関する調査」を実施した。全国の20代〜40代の女性2万人を対象にした、生理とデリケートゾーンケアに関する調査であり、生理のときに、多くの女性がデリケートゾーンのニオイやかゆみなどのトラブルに悩んでいるにもかかわらず、ケアしないままであったり、その多くがケア方法に関して間違って理解していることが浮き彫りになった。結果は以下。
●生理の時に、4人中3人に「不快感」があり、「不快度80以上」が約半数
まず、生理の時の不快感について聞くと、全体の73.9%が「不快を感じる」と答えました。不快を感じると答えた14,784人にその不快度を最大100で示してもらうと、不快度は平均68となり、「不快度80以上」と答えた人が46.3%とほぼ半数を占め、不快度100(MAX)と回答した人も14.4%いました[図1]。
●生理の時に不快を感じる女性のうち、64.3%が「デリケートゾーンにトラブル」あり
トラブルを抱えていても、約4割は「何も対応しない」まま放置
生理の時に不快を感じると答えた女性に、具体的に不快を感じることを聞くと、「頭痛、腹痛、腰痛、下腹部など体の痛み」(76.4%)、「デリケートゾーンのトラブル」(64.3%)、「気分の落ち込みやイライラ」(63.5%)の順となり、生理時に不快を感じる女性の64.3%が、かゆみ、ニオイ、ムレ、かぶれなどのデリケートゾーンのトラブルを抱えていることが明らかになりました[図2]。
また、不快感を覚えた際の対応を聞くと、頭痛、腹痛、腰痛、下腹部など体の痛みに対応していないのは2割ですが、デリケートゾーンのトラブルでは約4割が「対応していない」(39.1%)と答えています[図3]。デリケートゾーンに関して、不快を感じているにもかかわらず、放置したままになっています。
●生理の時に、「デリケートゾーンケア向け商品」を利用する女性は2割
改めて全員に、生理の時に具体的に行っていることや利用している製品・サービスなどについて聞きました。「睡眠や休息を十分にとる」(36.2%)、「市販の鎮痛剤の服用」(32.5%)は3割以上が行っており、「デリケートゾーンケア向け商品」を利用する人は2割いました[図4]。
●デリケートゾーンケアで使うのは「デリケートゾーンケア向け洗浄剤・石鹸」が最多
上記で「デリケートゾーンケア向け商品」を利用していると答えた女性4,009人の利用しているものを見ると、「デリケートゾーンケア向けの洗浄剤・石鹸」(65.9%)が最も多くなっています[図5]。
「デリケートゾーンケア向けの洗浄剤・石鹸」はデリケートゾーンケアの基本となっているようです。
では、実際にデリケートゾーンケアをしている人・していない人では、どのような違いがあるのでしょうか?
ここからは、調査対象2万人の中からデリケートゾーンに不快感があると回答した人のうち、デリケートゾーンケアをしていると回答し、デリケートゾーンケア向け商品(洗浄剤・石鹸等)を現在利用している女性300人と、ケアしていない女性300人(うち、デリケートゾーンケア向け商品の利用経験がある女性11人を含む)を対象に調査を行いました。
●デリケートゾーンケアを始めたきっかけ、4人に3人は「ニオイ」が気になったから
まず、デリケートゾーンケアをしている女性300人に、デリケートゾーンケア向けの洗浄剤・石鹸を使い始めたきっかけを聞きました。
すると、「デリケートゾーンのニオイが気になった」(75.0%)が最も多く、次いで「デリケートゾーンのかゆみが気になった」(57.3%)、「デリケートゾーンはいつでも清潔にしておきたい」(51.7%)の順となりました[図6]。
●洗浄剤を選ぶポイントは「低刺激性・肌にやさしい」がトップ
●利用のメリットは「生理の不快感がない」「気持ちが良い」「ニオイの心配がない」
デリケートゾーンケア向けの洗浄剤・石鹸を利用し、デリケートゾーンケアをしている人に、洗浄剤・石鹸を選ぶ際に重視することを尋ねると、「低刺激性・肌にやさしい」(64.7%)が最も多く、「洗い心地がよさそう」(45.0%)、「ニオイを抑えるなどの効果が期待できる成分」(39.7%)の順となりました。肌へのやさしさや洗い心地が重視されています[図7]。
また、デリケートゾーンケア向けの洗浄剤・石鹸を利用して良かったことを聞くと、「生理の時の不快感がなくなった」、「気持ちがよい」(同率38.0%)に次いで、「ニオイの心配がなくなった」(36.7%)、「かゆみがなくなった」(27.3%)、「ニオイがなくなった」(27.0%)などの意見が多くなっています[図8]。使い始めのきっかけとなった「ニオイ」や「かゆみ」のトラブルが解消されたと感じる人もいるようです。
●ケアしない理由は、「わからない」「仕方がない」「我慢すればよい」
次に、デリケートゾーンケア向けの洗浄剤・石鹸を使ったデリケートゾーンケアをしない女性に、ケアしない理由を聞いてみました。
すると、デリケートゾーンは気になっているが「どうすればよいか対処の仕方がわからない」(48.1%)、「どんな商品を選べばよいかわからない」(41.9%)といった「わからないからしない」という女性が多くなっています。また、生理の時にデリケートゾーンに不快を感じるのは「仕方がない」(38.8%)、少々気になっても「数日我慢すればよい」(38.1%)といった意見も少なくありません[図9]。
デリケートゾーンケアについて、わからないからしない、仕方がないからしない、我慢すればいいからしない、などの消極的な理由でケアしない女性が多いようです。
最近、「フェムケア」という言葉をよく耳にするようになりました。フェムケア(Femcare)とは、「Feminine(女性の)」と「ケア(Care)」を掛け合わせた用語で、女性のカラダや健康のケアをする製品やサービスのことです。デリケートゾーンケアをすることや、デリケートゾーンについて理解することもフェムケアの一つです。
デリケートゾーンケアをしている女性としていない女性とで、フェムケア意識に違いがあるのか比較してみました。まず、フェムケアについて関心があるかと聞くと、ケアしている女性では89.3%が「関心がある」と答え、ケアしていない女性(61.7%)より30ポイント近く関心が高くなっています。また、ケアしている女性では87.3%が「快適な毎日を過ごすために、フェムケアに取り組みたい」と答え、ケアしていない女性(60.3%)と27ポイント差。さらに、「デリケートゾーンケアの方法を調べたり学んだりしたことがある」のは、ケアしている女性80.3%に対し、ケアしていない女性では26.7%と50ポイント以上もの大差があります[図10]。
●デリケートゾーンケアをする女性は、フェムケア実践度も高い
また、フェムケアのために実践していることを聞くと、デリケートゾーンケアをしている女性の方が実践度が高い傾向が見られました。「VIO脱毛」はケアしている女性では32.0%と3人に1人が実践していますが、ケアしていない女性では10.0%。カラダを温める「温活」はケアしている女性の41.3%が実践しているのに対し、ケアしていない女性では20.0%と、どちらも20ポイント以上の差があります[図11]。
デリケートゾーンケアをしている女性はフェムケアへの関心が高く、積極的に取り組んでいることがうかがえます。