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【メドレー】Buzzreach社と資本業務提携契約締結

治験・臨床研究のDX支援事業で協業

 メドレーは、オープンイノベーションの取り組みの一環として、治験業務のDX推進や患者と医療機関、製薬企業をつなぐ治験・臨床研究領域特化のプラットフォーム展開で新薬開発の課題解決を目指すBuzzreachと資本業務提携契約を締結した。今後、メドレーでは、Buzzreachが事業展開する治験・臨床研究領域において、両社の資材を活かした協業に取り組む方針。

治験実施プロセスのスピード化 新薬開発の活性化が急務

 新薬開発の遅延や未承認薬の増加によるドラッグラグやドラッグロスは、国内における安定した医療体制の構築において大きな課題となっている。
 また、治験・臨床研究領域においては「新薬の情報を必要とする患者や医療機関に情報が行き届いていない」「治験業務のDX化が進まない」など、開発・研究をより迅速に進めるために解決すべき課題がある。

 行政では、これらの課題を解決するべく、厚生労働省による規制緩和や治験エコシステムの構築、DCT(分散型臨床試験)推進などの新薬開発の活性化に向けた施策を推進。治験を実施する医療機関がより早く、より多くの治験や臨床研究に携われるよう様々な取り組みを開始している。
 なかでも、DCTにおいては、自宅やかかりつけ医でも治験の診療を受けることが可能なオンライン診療、患者宅での訪問看護による診療支援、治験薬の患者宅・薬局・かかりつけ医への配送の緩和等を通じて、治験がより身近な医療の選択肢になるために必要なDX環境の整備を後押ししている。

Buzzreach「臨床試験の一元管理」とメドレー「医療システム」の融合

 この環境のなか、Buzzreachでは、プラットフォームでの治験業務の一元管理や日本型DCTに対応したパートナーサイト(治験協力医療機関)への委託業務の一元管理を実現するため、治験・臨床研究支援プラットフォーム「StudyWorks」、治験情報公開・管理機能「smt」、患者特化型SNSサービス「ミライク」などの複数のサービスを展開している。

 またメドレーでは、社外の企業や研究者・起業家・専門職等の個人が持つ事業や研究資産、知見を活かすことでイノベーションを興すオープンイノベーションの取り組みを推進。

 今回、持続可能な医療の実現のため、Buzzreachへの資本提供および業務提携を通じて新たに治験・臨床研究領域における課題解決に踏み出すだけでなく、メドレーの医療システムを導入している医療機関および医療機関を利用する患者にとっての新たな価値提供に取り組んでいく。