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カルビーと相模屋、米国「食と健康」市場を“豆腐”で開拓

米国豆腐メーカー「Hodo」の過半数株式を取得

カルビー株式会社(江原信社長)と相模屋食料株式会社(鳥越淳司社長)は、米国で豆腐や大豆加工食品の製造を手掛けるHodo, Inc.(カリフォルニア州オークランド、Minh Tsai CEO、以下Hodo)の発行済株式の過半数を取得した。これによりカルビーは、米国市場でHodoの既存ビジネスである植物性タンパク質をベースとした食品の製造販売に参入する。新会社においてカルビーは発行済株式の58%、相模屋は10%を保有する。今後は米国市場におけるHodoのビジネスを基盤として、両社のノウハウと知見を融合させ、クリーンプロテインとしての豆腐を北米市場に定着させる。この取り組みを通じ、食と健康領域における消費者の課題解決に貢献し、新たな市場の創出を図る。

Hodoは、米国市場で高品質な豆腐や湯葉、その他植物ベースの食品を製造する有力企業。持続可能な食品の需要が高まる中、健康志向の消費者から高い評価を得ている。特に植物性タンパク質を豊富に含む豆腐は、加工度が低く原料に近い食品として、健康や環境問題への関心が高まる米国市場で注目されている。

カルビーは、海外事業の拡大を重要な戦略の一つに掲げ、米国市場を重点地域に位置づけている。また、「食と健康」領域への注力を新たな成長の柱とし、健やかな暮らしに貢献するビジネスモデルの構築を推進している。今回のHodoの子会社化を契機に、植物性タンパク質を足がかりとした新たな事業領域「食と健康」の拡大を米国市場で進めていく。

また相模屋は、1951年の創業の豆腐業界のリーディングカンパニー。救済型M&Aで破綻した豆腐メーカーの再建を通じ、地域の豆腐文化再興に努めている。今回Hodoが目指す米国における豆腐文化の普及をバックアップすべく技術支援を開始し、豆腐文化の素晴らしさを米国に広めるとともに、日本の豆腐のおいしさを米国市場に広めていくという。

【Hodo, Inc.について】
Hodoは2004年の設立された、カリフォルニア州オークランドに本社を置く米国有数の豆腐製造会社。高品質な豆腐・湯葉・その他の植物ベース食品を生産し、持続可能な食品の提供を目指している。製品には、有機の非遺伝子組み換え大豆を使用しており、タンパク質が豊富で栄養価が高く、グルテンフリーであることが特徴。特にHodoの豆腐は独自の製法によって、豆腐の風味を保ちながら調理しても崩れにくい堅さを実現している。品質の高さから健康志向の消費者のみならず、トップシェフにも支持されている。
<概要>
▽本社所在地:Oakland, California ▽代表者:Minh Tsai ▽事業内容:大豆加工食品(豆腐・湯葉・有機豆乳等)製造および販売 ▽設立:2004年 ▽売上高 $23.5M ▽純資産 $8.2M ▽サイトURL:https://www.hodofoods.com