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大塚製薬、欧州向け医薬品の物流に環境配慮型容器を採用

米国向けに続いて、環境配慮型温度管理容器(非電源のパッシブ型容器)採用

大塚製薬(井上眞社長)はこのほど、米国に続き欧州向けの一部医薬品の物流において、再利用可能な環境配慮型温度管理容器(非電源のパッシブ型容器)を採用した輸送を開始した。輸送に利用した温度管理容器を回収・再利用することで、限りある資源を有効活用でき、新たに製造する際に発生するCO2を削減することが可能となる。

同社は、品質保持の観点から適切な温度管理が求められる医薬品の輸送において、温度管理ができる容器を用いて各製品に適した温度条件下での輸送を行っている。従来使用していた国際航空輸送における温度管理輸送容器は、一度使用後に破棄するものだった、環境配慮の面から2024年2月に米国向けの一部医薬品において、再利用可能な環境配慮型温度管理容器を用いた輸送を開始。さらに11月から、欧州向けの一部医薬品においても同じく再利用可能な環境配慮型温度管理容器を採用した。

同取り組みでは、日本通運と仏・アンバリゾ社が連携し提供する温度管理輸送サービスを採用している。輸送に使用する環境配慮型温度管理容器は、医薬品が輸送先に到着した後回収され、専用施設にて洗浄・必要な補修を行った後に、品質確認を行い外箱を新しいものに取り換えた後、再利用される。このサイクルで使用された容器は、約30回程度繰り返し再利用することが可能だという。

環境配慮型温度管理容器再利用の流れ