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【台湾ビューティ市場白書】消費者85%が実店舗での選択を好む

品揃えが充実し利便性の高いドラッグストアでの購入が増加

 台湾のビューティ市場は、84.7%の消費者が実店舗で製品を見ることを好み、百貨店で美容部員からアトドバイスを受けることを重視する一方で、品揃えが充実して利便性の高いドラッグストアでの購入も増加傾向にあることが、メッセフランクフルト(香港)台湾支社とCMRIビューティマーケティングリサーチが共同で分析・作成し公表した『台湾ビューティ市場白書』でわかった。

 台湾ビューティ市場調査は、台湾最大の美容口コミプラットフォームの@cosme台湾の130万件以上のユーザーレビューと10万点以上の美容製品データを基に、メッセフランクフルト(香港)台湾支社とCMRIビューティマーケティングリサーチが共同で、主要カテゴゴリーにおける市場トレンド、消費者 行動、販促チャネル分布について分析したもの。


 この調査結果から、小売チャネルではドラッグストアが百貨店を上回り、スキンケアと化粧品がビューティ商材市場の73%以上を占め、2023 年と比べてヘアケア(9.68%)とサプリメント(2.05%)などのニッチカテゴリーが成長する傍ら、ヘアケア製品で成長しているカテゴリーはシャンプー、ヘアカラー、整髪料であり、すべてのカテゴリーでオンライン販売が増加し、海外渡航者の急増に伴う日本・韓国ブランドへの関心が高まっていることが浮き彫りになっている。
 同調査では、「台湾市場はアジア太平洋地域における海外ブランドの戦略的な玄関口として位置付けられ、洗練された消費者層と新しい製品やサービスへ関心が高いことが特長です。今回の調査では、流通チャネルの進化、新たなトレンドと消費者行動が浮かびあがり、海外化粧品ブランドの参入と成長の可能性が示されました。特にクリーンビューティ(エコフレンドリー、サステナブルブランド)やニッチブランドに、大きなチャンスがあると考えられます」としており、台湾市場についてメッセフランクフルト(香港)台湾支社ジェネラルマネジャーのレジーナ・ツァイ氏のメッセージは次の通り。
 「台湾市場は、日本、韓国、中国などの近隣諸国と比較すると規模は小さいものの、独自の世界観や価値観 を提供する高級ブランドフや新興ブランドフにとって大きな可能性があります。新型コロナウイルス感染拡大後の高級ブランドの復活と、サステナブル製品への需要拡大により、アジアのビューティ市場への参入を目指す海外の化粧品ブランドにとって最適なマーケットがここにあると言えます」