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PALTACと薬王堂が非食品・食品一括物流を稼働開始

PALTACと薬王堂が、サプライチェーン全体のさらなる最適化・効率化を目指し、非食品と食品一括物流(物流センターにおける荷受け・保管・出荷、店舗への配送)を9月20日から稼働開始した。

食品物流をPALTACが担うことは、化粧品・日用品、一般用医薬品(非食品)の中間流通を担う当社にとって新たな事業エリアへの挑戦となる。PALTACと薬王堂が属するサプライチェーンは、2024年問題をはじめ人手(ドライバー)不足に端を発する配送費・人件費やエネルギーコストの高騰といった経済的課題、働き方改革・ホワイト物流・二酸化炭素排出量の削減といった社会的課題など様々な課題に直面している。これまでPALTACと他企業が別々で受託していた薬王堂の非食品部門及び食品部門の物流をPALTACが南東北エリアにおいて一括して受託し、これらの課題を同時に解決することを目指す。

今回、一括物流の対象となる食品は、非食品部門との「管理、出荷、配送」における親和性と生産性を踏まえ、飲料や菓子など温度管理が不要な常温食品から取り組んでいく。これらを一括して納品することにより、配送に要する人手やトラック台数及び二酸化炭素排出量は2~3割減少し、配送費の削減やホワイト物流の推進などにつながる。また、配送回数の減少に伴い、店舗での荷受け回数が減少することに加えて、現在、非食品で行っているカテゴリ納品を食品にも導入することで、陳列作業が軽減され、働き方改革にもつながると考えている。

一括物流の開始にあたり、PALTACは物量増加に対応するため、既存の物流センターであるRDC宮城を増設し、年間出荷能力を350億円から550億円まで拡大。PALTACは同センターを「卸売事業向けと薬王堂の非食品部門向けの物流」で運用してきたが、今回の出荷能力拡大によりセンター運営に余裕を持たせることで、一括物流の拠点として活用するとともに、既存の物流においても他センターへの商品移動量を削減し、配送の効率をさらに高めていく。