大塚製薬が、ジョリーグッドとの共同事業であるVRトレーニングプログラム「FACEDUO(フェイスデュオ)」の新たなプログラムとして、「認知症ケア支援VR」を開発し、9月10日から提供を開始した。今回の提供はプレリリースで、12月に販売を開始する予定。
「認知症ケア支援VR」は、認知症患者の家族や介護士の方をはじめとする介護者が、認知症の方の気持ちや行動の背景を知り、具体的な対応を学ぶための、専門医監修の体験型VRトレーニングプログラム。認知症になると物事の段取りや手順が分からなくなったり、もの忘れをしたりなどの症状がしばしば起きる。ただ、当事者は何も分からなくなってしまったのではなく、認知症による自身の変化に戸惑ったり、不安を感じていたり、他者とコミュニケーションがうまく取れないことにストレスを感じていたりする。
「認知症ケア支援VR」は、介護者自身による普段の対応や行動を、VRを通じて認知症当事者の主観で体験することで、認知症当事者の行動の背景や気持ちを理解することに役立ち、接し方の工夫などを学ぶことができるツール。