ヘルスケア情報サイト「Hoitto! ヘルスケアビジネス」(ヘルスケアワークスデザイン株式会社)

日本調剤、全国初「調剤業務の一部委託」を開始

日本調剤が、大阪市全域の国家戦略特別区域において「調剤業務の一部外部委託」実施に向けた届け出を行い、このたび大阪市より正式に確認通知書を受理したことを発表した。「調剤業務の一部外部委託」は、平成27年に厚生労働省が策定した「患者のための薬局ビジョン」に記された「対物から対人」を実現するために、対人業務充実に向けた対物業務の効率化を推進する、そのひとつの手段として検討されているもの。

日本調剤は、薬局DX推進コンソーシアムの会員として「調剤業務の一部外部委託」を共同実施し、推進してきた。今回の通知書の受理により、同社は全国初めての取り組みとなる「調剤業務の一部外部委託」を実施する企業の一つとして、大阪市内で「調剤業務の一部外部委託」事業を開始する。日本調剤 はなてん薬局(大阪市鶴見区)の調剤業務の一部(一包化に限る)を、日本調剤 喜連東薬局(大阪市平野区)が受託する。

「調剤業務の一部外部委託」が実現すると、対物業務を効率化して、薬剤師が服薬指導後のフォロー、医師へのフィードバック、在宅医療や地域包括ケアの取り組みなど対人業務の充実を図ることが可能となり、薬剤師がより専門性を高めるための時間を捻出できることが期待される。