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東栄新薬、露地栽培アガリクスKA21株の育毛効果を日本抗加齢医学会で学会発表

男女兼用の育毛サプリメントとしての応用に期待―東栄新薬株式会社は、アンファー株式会社、東京薬科大学薬学部免疫学教室との共同研究による露地栽培アガリクス(KA21株)の育毛効果に関する研究成果を、先ごろ開催された第24回日本抗加齢医学会総会で発表したことを明らかにした。共同研究のテーマは、『露地栽培アガリクスKA21株子実体の経口摂取による育毛促進作用』。同社では、共同研究によって、「露地栽培アガリクスKA21株の子実体の経口摂取で、育毛促進作用を有する可能性が示唆され、「育毛サプリメントへの応用が期待されます」(東栄新薬)とコメントしている。


ブラジルで露地栽培されているアガリクスKA21


アガリクス(Agaricus blazei, brasiliensis)は、β-グルカンを豊富に含むブラジル原産の薬用茸。様々な生理活性作用が報告されており、これまでブラジルで露地栽培されたアガリクスKA21株子実体(KA21)は、シニアのイヌ、ネコの毛並み・毛艶の改善作用、ヒト臨床試験による抜け毛の改善作用が報告されている。

同研究では、KA21が示した抜け毛の改善作用を検証するため、脱毛モデルマウスを用いてKA21の育毛促進効果及びアガリクスの栽培方法の違いによる育毛効果への影響を評価したもの。その結果、露地栽培アガリクスを含むエサを摂取したマウスが最も高い毛再生スコアを示し、ハウス栽培アガリクスを含むエサを摂取したマウス、アガリクスが入っていないエサを摂取したマウス群といった順になった。

アガリクスは、補完代替医療の分野で健康食品・サプリメントとして広く利用されているキノコの一種。「菌株、栽培条件や産地により、その特性や含有成分が異なり、アガリクス含有製品には、製品により品質に大きな違いがある」とされている。

同社がブラジルで栽培するアガリクス(KA21株)は、太陽の下で露地栽培され、暗所で栽培される通常のハウス栽培アガリクスに比べ、サイズは大きく育ち、主要成分のβ-グルカンやビタミンD(日本食品分析センター調べ)などを多く含み、抗酸化活性が5倍以上(ntJMedMushrooms.2019033173, pages 31-43)といった特徴があるアガリスク。

KA21株のメーカーである東栄新薬は、これまで28年以上に渡り発表したKA21株に関する研究開発論文数は、国際33本、国内特許3本、米国特許2本を取得しており、麻布大学獣医学部、慶應義塾大学SFC研究所、国立長寿医療研究センター、順天堂大学医学部、東京大学食の安全研究センター、東京薬科大学薬学部免疫学教室などとの共同研究実績がある。

同社では、さらに動物実験でKA21株の抗腫瘍効果、抗がん剤の副作用軽減効果、肝臓の保護作用、心臓の保護作用、血糖値の低下作用、育毛促進作用、ヒト臨床試験で免疫増強作用や疲労感の軽減効果、抜け毛の改善作用など様々な有効性を確認している。


β-グルカン含有量の違い


ビタミン・ミネラルの違い


抗酸化活性の違い