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【森下仁丹】〝包む技術〟で腸内環境&便通改善に機能する「ビフィーナ」

「ビフィズス菌をしっかり腸まで届ける」の思いを形に30年


 森下仁丹の「ビフィーナ」シリーズが昨年、発売30周年を迎えた。「ビフィーナ」は便通の改善が報告されるビフィズス菌(ロンガム種BB536)が配合された機能性表示食品で、そのメカニズムはビフィズス菌(ロンガム種BB536)が腸内フローラを良好にすることではたらく。なぜビフィズス菌が腸内環境と便通にはたらくのか、森下仁丹の哲学に基づいた商品設計について、製品担当の倉林愛氏に聞いた。(取材・記事=中西陽治)

 森下仁丹において腸内環境にアプローチする食品は「ビフィーナ」が主軸になります。昨年、創業130年と同時に「ビフィーナ」ブランドも30周年を迎えました。

 30年前に誕生したきっかけは、もともと「銀粒仁丹」がもっている〝包む技術〟から進化したものであり、継ぎ目のない球体のカプセル製剤技術(シームレスカプセル)の中に何を包めばいいのか、を考えた時に「ヒトの腸内でよい働きをするビフィズス菌をしっかり腸まで守って届けたい」という訴求に行きついたのです。

 ビフィズス菌は非常に繊細で空気や水、酸素に弱く、主にヒトや動物の腸内に多く生息しています。このビフィズス菌をしっかりと包んで腸内に届けられないか、と考え、商品発売の10年前から研究を進めて発売に至りました。現在では、通販チャネルやドラッグストア等の店頭でもご愛顧をいただくようになっています。

 ヒトの腸内には1,000種類もの細菌が生息し、その数は約100兆個にも上ると言われています。腸内細菌については、未知数なことも多いのですが、腸内環境を整えるためには日本人の腸内に多く存在するビフィズス菌が重要になると考えられます。

(左より)「ビフィーナR」「ビフィーナS Pearl」「ビフィーナS」「ビフィーナEX」

腸内環境は人それぞれですので、状況に応じて選んでいただきやすいようにシリーズ展開しています。ビフィズス菌(ロンガム種BB536)を一あたり25億個含む「ビフィーナR(レギュラー)」が手軽で続けやすいですし、ビフィズス菌をたくさん摂り入れたい方にとってはビフィズス菌が50億個入った「ビフィーナS(スーパー)」や、シリーズ最大の菌数100億個を含む「ビフィーナEX(エクセレント)」をおすすめできるようラインアップしています。また、R・S・EXにはビフィズス菌に加えて乳酸菌、オリゴ糖も入っています。

 上記の顆粒タイプが苦手な方には粒タイプの「ビフィーナS(スーパー)Pearl」もご提供しています。

独自技術「ハイパープロテクトカプセル」でビフィズス菌を守る

 ビフィズス菌の数、形状別に4タイプをそろえています。全て機能性表示食品で「ビフィズス菌(ロンガム種BB536)には腸内フローラを良好にし、便通を改善する機能があることが報告されています」というヘルスクレームを表示しています。

 しかしながら、ビフィズス菌は胃酸に弱く、腸まで届きにくいことがあります。当時の開発メンバーは、〝どうすればビフィズス菌を腸まで届けられるか〟を試行錯誤しました。突破すべき難題は、ビフィズス菌が影響を受けやすい水分を調整すること。水や酸に強い保護膜で覆うことによりビフィズス菌を胃酸から守るカプセルを開発しました。

そのカプセルというのが、2つの層でビフィズス菌をしっかり守る「ハイパープロテクトカプセル」です。「ハイパープロテクトカプセル」は、継ぎ目が無く、胃酸に負けずに腸に届ける耐酸性のカプセルで、ビフィズス菌が活躍すべき腸内へ、しっかりと届ける構造になっています。

 30周年の「ビフィーナ」とともに、30年近く愛用いただいているお客様が多くいらっしゃいます。

 「ビフィーナ」をお買い上げいただいたお客様へのインタビューでは、長年ご愛用いただいている60代のお客様が多いのですが、そのご愛用者様が「ビフィーナ」に出会ったのが10~20年前だとすると、当時40代ごろから購入意欲が高まり、継続していただいているということになります。

なぜその年代に「ビフィーナ」を取り入れようと思われたのかうかがったところ、「30~40歳ごろから体の調子や生活リズムが変わってきた。毎日決まった時間に出ていた便が出にくくなったり、体からでるサインが若いころとは違ったりしてきた」と答えてくださったのです。

 その変化をご自身で調べたり、周りに相談したりしたところ、「ビフィズス菌をしっかり腸に届けることが大切」という情報に触れ、「ビフィーナ」にたどり着いた、と言っていただいております。

インタビューを通じて「いろいろなビフィズス菌を試したけれど、『ビフィーナ』だけは続けられた」というありがたいお言葉もいただいております。

 日本人のおなかは特にデリケートですので、生活環境が変わることによりおなかの調子が乱れることが珍しくありません。「ビフィーナ」の顆粒タイプは、1回分ずつ個包装になっていますのでフレッシュさをキープしながら、持ち運びしやすい点でもご愛顧いただいております。

進化の先は「日本人の腸内環境を良好に」

腸活の認知は高まり続けていますが、認知は高まっている一方で腸活に対するアクションをしている人がまだまだ少ない状況です。

 腸活は、便通や免疫、お肌の調子といった多岐にわたるパフォーマンスに影響します。
その腸活が広義の話になってしまいがちになる中、生活者の「何からどう手をつけたらいいのか」という声にこたえていかなければなりません。

 私たちは「ビフィーナ」を通じ、生活習慣や便通の状態から「自分の腸内環境はどういった状態なのか」をイメージし、自分に合った腸活アクションへ導き出したいと思っています。情報誌などを通じて、定期的なコミュニケーションを取ることで、「ビフィーナ」や「腸活」に対しての啓発活動を積極的に行う取組みもさせていただいております。

 機能性表示食品としては「便通の改善」「腸内フローラを良好にする」を表示する「ビフィーナ」ブランドですが、私たちは狭義のケアだけでなく「日本人の腸内環境を良好にしたい」と思っています。
 そのため、私たち森下仁丹も進化し続けています。腸内環境を良好にするためには、どのような作用機序や商品があればよりよくできるのかを考え、そのための情報発信や商品のアップデートを行っていきます。

 これからもお客様一人ひとりに寄り添えるよう想いを巡らせながら、腸からお客様の健康を導く専門家として、研究開発をより深く行い、商品、サービスの提供などを今後もより一層力を入れていきたいと思います。