【ウエルシア】ドラッグストアが熱中症対策の避難場所に

24自治体でクーリングシェルターを設置

ウエルシアホールディングスは、グループのドラッグストア店舗で、自治体からの指定を受けたクーリングシェルターを設置することを明らかにした。設置店舗は埼玉県、静岡県、千葉県をはじめとしたの24の自治体にあるドラッグストア。併せて独自の取り組みとして、熱中症対策の避難場所を約470の店舗に設置することを発表した。

ウエルシアでは、昨年７月に静岡県の島田市にある４店舗にクーリングシェルターの設置を初めて開始。

今年の6月1日時点で指定を受けてクーリングシェルターを設置している地域は、新潟県（２自治体）、埼玉県（５自治体）、千葉県（４自治体）、山梨県（１自治体）、長野県（１自治体）、富山県（１自治体）、静岡県（５自治体）、愛知県（３自治体）、三重県（１自治体）、広島県（１自治体）の計24の自治体。クーリングシェルターの開放時間は、自治体の運用時間に則り運用を行う。

今年は、環境省の「熱中症特別警戒アラート」が4月24日より運用開始され、昨年よりも早く熱中症の注意喚起とクーリングシェルターをはじめとした避難先への積極的な利用が促されいる。
近年熱中症による死亡者数が増加傾向にあり、熱中症対策を強化するための改正気候変動適応法が４月より全面施行されており、従来より早めのクーリングシェルターの設置に至っている。

「ウエルカフェ」を〝夏の涼み処〟に活用

また、ウエルシアHD独自の取り組みとしても店舗内に「夏の涼み処」の名称で熱中症からの避難場所を設置している。
店舗内にある地域協働コミュニティスペース「ウエルカフェ」等のスペースを営業時間中に利用可能にするとともに、都道府県独自の施策にも参画して猛暑からの避難場所を設置し、グループとして地域社会の熱中症対策に取り組んでいく。

クーリングシェルター：指定暑熱避難施設の事で、国が創設する熱中症特別警戒情報発令時に一般開放出来る施設として、市町村長が指定した施設。

ウエルカフェ：地域社会の諸課題を解決する場＝地域協働「コミュニティ」スペースとして、ウエルシア薬局内に設
置されていて、健康増進、福祉、文化活動等に無料で利用可能。