プラネット(坂田政一社長)はこのほど、コロナ禍を経て、急激な円安、物価上昇、異常気象など、生活者を取り巻く環境が目まぐるしく変わっていく中で、購買行動や商品についての価値観など、今の生活者のインサイトを調査し、日本の消費財流通に携わる方々の事業発展の一助として「インターネットは一般消費財流通をどう変えるか 2024」を発行した。
<調査内容>
Ⅰ.日常生活と買物・消費への意識と行動の変化
Ⅱ.一般消費財の買物行動とネットでの購入のインサイト
Ⅲ.商品配送の宅配便に関するインサイトの変化
Ⅳ.生活と買物に関する価値観の変化
「以前より、節約して生活をしている」と回答した人は全体で58.2%と前年の調査より4.2ポイント減少したものの依然として全体の半数を超えており、長引く物価高がその一因と考えられます。ただ「自分にとって本当に必要なものだけにお金を使う」という人が全体で60.2%に上ることから、メリハリのある消費活動をしているようです。特に20代女性では「自分が気に入った付加価値のあるものなら、高価でも購入する」と回答した人が53.2%と、唯一半数を超えています。
また「常にストックをチェックするなど、備蓄を心がけている」と回答した人は全体で47.5%となりました。近年は災害も多いため家庭内の備蓄は当たり前になっているようです。
「大容量サイズの(割安な)商品を買うようにしている」と回答した人は全体で47.7%と前年の調査より3.9ポイント増加しました。特に20~50代の女性は大容量サイズの商品を購入している人が半数を超えていることが特色です。併せて「日持ちするものは、安いときにまとめ買いするようにしている」と回答した人は全体で57.7%となり、多くの人が商品価格を気にしながら買い物をしていることが伺える結果になりました。
また「ネットショップの利用が増えた」と回答した20代の男女および30代女性は40%を超え、若い年代を中心にネットショップ利用が拡大しています。さらに「中古品・リユースショップ(セカンドストリート・ゲオ・ブックオフなど)の利用」「フリマアプリ(メルカリなど)、フリーマーケット等の個人売買の利用」など、若い年代を中心に買い物の手段の一つとして定着しつつあるようです。
「最近は、以前より配送日数が長くなっていると実感している」と回答した人は全体で33.6%となり、約1/3の人が宅配便の配送の変化を実感している一方、「配送に時間が掛かってしまうのは仕方ないと思う」と回答した人は全体で65.7%、「配送料金が全体的に値上がりしていくのは仕方がない」と回答した人は全体で50.8%と半数以上の人が理解を示しているようです。
また「再配達を無くすよう、宅配ボックス・置き配・日時指定を積極的に利用したい」と回答した人は全体で66.0%となりました。特に女性では73.0%と高い割合になり全年代で男性を上回っており、再配達をなくすために積極的な行動を心がけていることが伺えます。
普段の買い物で価格よりも優先していることとして「詰め替え用のある商品を選ぶ」と回答した人は全体で44.9%、「簡易包装の商品を選ぶ」と回答した人は全体で23.4%となりました。以下、「リサイクル・再生素材の商品を選ぶ」「エコマーク付きなど、環境に配慮した商品を選ぶ」「生産や取引が公正な、フェアトレード商品を選ぶ」が続きますが、いずれも20%には届いていません。
また、エシカル消費を意識した買い物は全体的に高齢層の割合が高くなっており、特に60~70代の女性では80%以上の人が何らかの行動をとっているようです。
「インターネットは一般消費財流通をどう変えるか 2024」はこちらから https://www.planet-van.co.jp/shiru/research/internet.html
「インターネットは一般消費財流通をどう変えるか 2024」調査概要
調査方法: インターネットによるアンケート調査
調査期間: 2024年2月14日~19日
調査対象: 日本国内在住の20~79歳男女
回答者数: 3,000名 (内訳 : 各年代(20~70代)ごとに男女250名ずつ)
調査協力: 一般社団法人 流通問題研究協会
調査委託: インターワイヤード株式会社
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