ロート製薬が、長年販売してきた「メンソレータムAD」シリーズの中でもコア商品となる「クリーム」を、ユニバーサルデザインの考えを取り入れ、少ない力で開けやすい商品へリニューアルする。これまでユーザーから使いやすさへの要望も出ており、実際の声を基に、容器や紙箱に至るまでプロジェクトメンバーで知恵を出し合い、一般ユーザーに試してもらうことで、効果はそのままに使いやすい新パッケージが実現した。2022年7月下旬より順次リニューアルしていく。
■ユーザーからの声を基に、容器図面から見直しへ
ロート製薬は乾燥する季節の肌のかゆみ症状にいち早く着目し、1990年に「メンソレータムAD軟膏」を発売。今年で33年目を迎えるロングセラーブランドとなり、ユーザーから年間約800件の声が集まっている。喜びの声がある一方で、同時に、「乾燥の季節に欠かせないけれど、力が弱いため容器があけやすくなると嬉しい」といったご要望もあり、改めてこれまでの声から商品仕様を見直した。
新発売当初から使用場面を想定し、蓋に滑り止めを搭載するなど早くから使い勝手を工夫した容器開発を進めてきた。32年経った現在、ユーザーからの声をきっかけに当初の図面を再確認し、細部に渡りゼロから容器や紙箱の設計を関連部門一丸となってスタートした。
■新パッケージの特長:あらゆる視点から使いやすいユニバーサルデザイン設計
特長①ひとひねりで開閉しやすい
これまでは蓋を数回回すことで開封できる設計だったが、さらなる使いやすさを目指し、約120度の回転によりほぼ1回で開閉できる蓋になった。
特長②握りやすく滑りにくい計算された形状
容器の角に丸みを設け、蓋の高さを増したことで手のひらでしっかりと握りやすくなった。また以前から搭載している滑り止めは、より滑りにくくなるよう細部まで設計を見直し、クリームを使った後の手でも、滑りにくく使えるよう進化した。
特長③少ない力でも開けやすい紙箱設計
紙箱の裏面右側に広い開封口を設け、手指で紙箱を押し込みやすく、少ない力でも開封しやすくなった。また、捨てる際にも解体しやすい仕様になっている。