マツキヨココカラ&カンパニーは昨年4月にSBIインベストメントと共同で設立したCVC ファンド「MC&C 投資事業有限責任組合」(「MC&C Fund」)を通じ、UPDATER社とBitStar社に出資することを明らかにした。
MC&C Fundは、マツキヨココカラ&㏇と、SBIホールディングスの子会社SBIインベストメントが昨年4月に共同で設立したCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)ファンド会社。
MC&C Fundは、SBI インベストメントが持つ豊富なスタートアップ投資の知見やネットワークを活用し、マツキヨココカラ&㏇のDXや持続可能な経営の実践に資する革新的な技術や、中長期での新事業に資する領域に強みを持つ国内外の有望なベンチャー企業に対して、今後10年間で50億円の投資を行うとしている。
主な投資領域は「既存事業強化」「新規事業創出」「イノベーション」の3つで、2024年3月29日付で出資決定したUPDATER社は「イノベーション」、BitStar社は「既存事業強化」の領域を強化する目的で行われる。
UPDATER社は、2011年設立のベンチャー企業で、脱炭素領域を中心とした再生可能エネルギー事業を展開している。脱炭素・ウェルビーイング・エシカル調達の分野で社会課題解決に取り組んでおり、その中でも世界初の電力ブロックチェーンを用いた、発電事業者の「顔の見える」電力提供事業においては豊富な実績と経験を有しており、新電力事業者の中で独自のポジションを確立し、ユニークな発想とテクノロジーを活用し、さらなる社会課題の解決を目指している。
マツキヨココカラ&㏇は、MC&C Fund による出資を通じてUPDATER社が提供する再生可能エネルギーの利用を促進することでCO2排出量の削減に取り組み、持続可能な社会の実現を目指す。
BitStar社は、2014年設立のベンチャー企業で、YouTubeやTikTokといったSNSをはじめとするクリエイター支援事業・コンテンツ制作事業を展開している。クライアントのニーズ把握・企画・効果検証まで一気通貫で提供できるサービス展開を強みとしており、160万アカウントのデータベースやテクノロジーを軸にソーシャルメディア事業と D2C 事業(美容・ファッション領域)を手掛け、喜びや驚きや感動をもたらすコンテンツで世界を満たすことを目指している。
マツキヨココカラ&㏇は、MC&C Fund による出資を通じてBitStar社のインフルエンサーマーケティングに関する豊富な知見を活用することで、販売促進活動や D2C事業の拡大に取り組み、美と健康が人々にとってより身近な存在となり、地域生活者に喜びや驚きや感動を届けることを目指す。