スギホールディングスが12月26日に2024年2月期の第3Q決算を発表した。
売上高は5511億3200万円(前年同期比11.1%増)、営業利益は258億9400万円(同18.2%増)、経常利益は270億4600万円(20.8%増)、四半期純利益は162億4500万円(14.7%増)と、いずれも2桁増で好調だった。
調剤領域は、新規開局を推進するとともに、伸長する処方せん応需に対応するため、調剤室および調剤待合室の拡張改装を積極的に実施した。在宅調剤の拡大に向けては、日本ホスピスホールディングス株式会社と資本業務提携契約を締結し、今後増加が見込まれる終末期医療でのサポート体制の拡充に取り組んだ。さらに、薬剤師の専門教育を強化することで対人業務の質的向上を図るとともに、高額処方せんの獲得拡大に努め、調剤領域での売上基盤の増強を図った。
物販領域は、人流回復や訪日外国人観光客の増加が著しいエリアへの出店を強化するとともに、既存店舗の改装や新たな商品ラインの取り扱いを開始することで、インバウンド需要を含む都市部での売上増加を図った。一方、郊外の既存店舗でも改装を積極的に実施することで、地域のニーズに合致した品揃えを充実させ、新たな顧客の獲得に努めた。さらに、客単価および買い上げ点数の向上に向け、スギ薬局アプリを活用した個々の顧客への最適な情報やクーポンの配信などに積極的に取り組んだ。
サステナビリティ経営は、ESGの各種重要課題(マテリアリティ)への対応を進めた。脱炭素社会の実現に向けては、屋上に太陽光パネルを設置する店舗を拡大し、再生可能エネルギーの導入を進めた。循環型社会の実現に向けては、ペットボトルやおくすりシートの回収拠点店舗を拡大し、リサイクル活動を推進。また、フードバンクへの寄贈を継続し、食品ロス低減、貧困解消など社会課題解決に向けた対応を行った。さらに、国際的な人的資本開示への意識の高まりと企業の社会的責任を踏まえ、各種人的資本の開示を充実させた。
店舗の出退店につきましては、引き続き、関東・中部・関西・北陸エリアへの出店に注力し、99店舗の新規出店 と12店舗の閉店を実施し、既存店の競争力強化に向けて268店舗の改装を実施。これにより、当第3四半期末における店舗数は1652店舗(前期末比87店舗増)となった。
その結果、売上高は5511億3200万円(前年同期比11.1%増、551億4000万円増)、売上総利益は1667億4100万円(同12.9%増、190億4000万円増)、販売費及び一般管理費は1408億4600万円(同12.0%増、150億4600万円増)、営業利益は258億9400万円(同18.2%増、39億9300万円増)、経常利益は270億46百万円(同20.8%増、46億5300万円増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は162億45百万円(同14.7%増、20億7800万円増)となった。