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ミニドリンク剤のユンケルブランドの主力品が
「ユンケル黄帝」としてリニューアル

リニューアルされた
「ユンケル黄帝」

ユンケルブランドの主力品「ユンケル黄帝液」が「ユンケル黄帝」(第2類医薬品)として製品名、パッケージ、処方をリニューアルし、12月8日に発売開始した。このリニューアルについて、佐藤製薬は「現代社会の多様化するストレス・疲れを改善し、活力ある毎日をサポートしたい」との姿勢を明らかにしており、昨今の生活の変化や健康意識の向上などといった新たなニーズに対応していく。

ストレス環境からくる精神的な疲れや、スマホ・PCの長時間使用といった脳への負担からくる疲れなど、疲れの原因は変化している。これに対して「ユンケル黄帝」は、新たな生薬や成分の配合や既存成分の増量など処方を強化した。エレウテロコック乾燥エキスとγ-オリザノールを新配合し、従来品(「ユンケル黄帝液」)と比較し、ニンジンエキスを約4倍に、ニコチン酸アミドを約5倍に増量した。

ユンケルブランドは1967年に誕生し、ミニドリンク剤市場のトップブランドとして市場を牽引してきた。ユンケルの語源は「ユンカー(ドイツ語で貴公子)」と中国の帝王で医薬や文化に造詣が深かった「黄帝」を合わせたものだ。1985年にタモリ氏を、2002年にイチロー氏をCMキャラクターに登用し、長期にわたってブランディングに取り組んできた歴史を持つ。今回のリニューアルについても、イチロー氏の新たなテレビCMや店頭用ツールなどで販促を後押しするという。

ドラッグストア業界では、このリニューアルが話題を集めており、特に店頭スタッフからは「新たな『ユンケル黄帝』をきっかけとして、ミニドリンク剤市場の新たなお客さまの開拓につなげたい」(都内ドラッグストア店長)と期待する声が上がっている。

富士経済の市場調査によると、新型コロナウイルスの影響で飲用機会が減少し、特に高価格帯製品が大きく落ち込みミニドリンク剤は2020年に市場規模302億円だった。2019年比85.8%だったが、2021年は319億円(2020年比105.6%)と上昇傾向にある。ドラッグストア業界は、今回の「ユンケル黄帝」のリニューアルを、ユンケルブランドだけではなく、ミニドリンク剤市場全体をさらに成長させる起爆剤としたいところだ。