厚生労働省医薬局総務課が9月16日(火)に令和7年度第2回薬事審議会を開催した。医薬品等安全対策部会について、オキシメタゾリン塩酸塩・クロルフェニラミンマレイン塩酸(効能・効果:鼻づまりのある急性鼻炎又はアレルギー性鼻炎による鼻づまり、鼻水(鼻汁過多)、くしゃみの緩和)のリスク区分を第一類から第二類への移行について確認がなされた。
審議会は7月24日に行われた医薬品等安全対策部会での検討を踏まえたうえで行われた。同成分は鼻炎用点鼻薬の「ナシビンメディ」(佐藤製薬)として販売され「一週間を超える症例が見られており、適正な使用期間についての情報提供が重要であること」「同種同効薬が第二類に指定されていることから、第二類医薬品に移行することは妥当」との意見が出されている。
審議会には23名の内18名が参加し、議決が執り行われた。オキシメタゾリン塩酸塩・クロルフェニラミンマレイン塩酸の第二類への移行について「重篤な副作用がないこと」「同成分が他の第二類医薬品における使用実績があること」などから、妥当であるとの結論に至った。
審議会にオンライン参加した岡明参考人(埼玉県立小児医療センター 病院長)は「特に追加すべき事項はない」とコメントし、本件については審議会で合意がとられた。