アサヒ飲料株式会社首都圏本部(佐藤康彦本部長)は、Hamee株式会社(水島育大社長)本社に、大気中のCO2の吸収を可能にした「CO2を食べる自販機」を、7月7日に導入する。
「CO2を食べる自販機」は、大気中のCO2の吸収を可能とした自動販売機を設置し、吸収したCO2をアスファルトやコンクリートなどの工業原料に活用することで、脱炭素社会の実現に貢献する取り組み。
今回自動販売機を設置するHameeは、不要なプラスチックを新たな価値あるプロダクトに生まれ変わらせるリサイクルサービス「Parallel Plastics(パラレルプラスティックス)」をはじめ、地球環境に優しい素材を使用したプロダクトの開発や社内資料のペーパーレス化など、小田原の地からサステナブル社会の実現に向けて事業を推進している。アサヒ飲料が「ペットボトルの水平リサイクルに関する協定」を締結する小田原市に本社を置くHameeの事業推進の考えと、同社の脱炭素社会の実現に貢献する取り組みが合致し今回の導入に至った。
<参考>
【CO2の吸収】
CO2吸収性能として1台当たりのCO2年間吸収量は稼働電力由来のCO2排出量の最大20%を見込んでおり、スギ(林齢56-60年)に置き換えると約20本分の年間吸収量に相当する。関東・関西エリアを中心に、CO2濃度が高いとされる屋内に加え屋外などに2025年4月末時点で約1,500台設置している。脱炭素社会の実現に貢献する国内初の取り組みであり、大気中のCO2の吸収を可能にした自動販売機は、特許(特許第7282338号)取得済み。
【吸収したCO2の活用】
自動販売機から吸収したCO2は、取り組みにご賛同する各自治体や企業と共創しながら、さまざまな工業原料としての活用を計画してい流。アスファルトやコンクリートの原料に配合し、CO2の固定化や海中での藻場造成などに活用することで、ブルーカーボン生態系※の再生を図ることなどを検討している。
※ブルーカーボンとは「海洋生態系に蓄積される炭素」のことであり、そうした作用を有する生態系
アサヒ飲料は、神奈川県小田原市、東石塚グリーンペット株式会社、ペットリファインテクノロジー株式会社と「ペットボトルの水平リサイクルに関する協定」を2025年1月から締結しており、「ボトルtoボトル」協働により日本国内のペットボトルの循環利用を推進している。
またアサヒグループは、グループ理念“Asahi Group Philosophy”の行動指針の一つとして「事業を通じた持続可能な社会への貢献」を掲げ、サステナビリティの重点テーマ「気候変動への対応」においては、GHG※排出量削減の中長期目標「アサヒカーボンゼロ」を設定し、2040年までにGHG排出量をネットゼロとすることを目指している。
※Greenhouse Gas(温室効果ガス)
【Hamee株式会社】
所在地 :神奈川県小田原市栄町2-12-10 Square O2
代表者 :代表取締役社長 水島育大
事業内容:iFaceブランドを中心としたスマートフォンアクセサリーの企画開発・製造・販売
URL :https://hamee.co.jp/