ヘルスケア情報サイト「Hoitto! ヘルスケアビジネス」(ヘルスケアワークスデザイン株式会社)

機能性表示食品、23年の届出件数は横ばい

機能性表示食品の届出数推移


UOCCが機能性表示食品の人気成分と効果・ヘルスクレーム一覧2024年を発表した。集計対象は8500件までの届出。届出数は当初より大きく増えたが、最近の3年間は横ばい。今後もこれ以上年間の届出件数が大きく増えることはないと思われる。年度別と月別の推移グラフは以下。※2024年度は途中までの集計。




機能性表示食品の撤回数推移


機能性表示食品の撤回数は2023年度に大きく増えた。科学的根拠についてチェックが入ったり、商品の販売が終了したりしたことが要因。グラフでも突出した数字になっている。今後、機能性表示食品制度は改正される見込みで、1年ごとに自己点検を行い報告する義務が設けられるなど、届出後の管理が厳しくなる予定。そのため、今後の撤回数はこれまでよりも増加傾向になると思われる。年度別と月別の推移グラフを掲載は以下。※2024年度は途中までの集計です。




※ここから下の集計では、消費者庁の機能性表示食品データベースに含まれていない3件は集計対象外。


機能性表示食品の届出者ランキング


機能性表示食品の届出者は、様々な企業や個人がいるが、1883の事業者がいた。届出の多い企業の顔ぶれにあまり変化はなく、以下がTOP10。



機能性関与成分の人気ランキング


機能性関与成分では、変わらずGABAが人気。表示できる機能性の種類が多く、多くの商品で使用されている。他には、乳酸菌、ルテイン、ポリメトキシフラボン、グルコシルセラミド、イヌリンなども人気がある。※乳酸菌には様々な種類があるが、UOCCの分類では「乳酸菌」としてひとくくりにしている。※関与成分の種類は合計308(UOCC分類方法)。



表示しようとする機能性ランキング


表示しようとする機能性に書かれてある効果やヘルスクレームは、血糖値・中性脂肪・疲労感・BMI・内臓脂肪などが人気。機能性表示食品で表現できる効果はある程度限られているため、これまでと同様の訴求が圧倒的に多いが、まれに新しい訴求も出てくる。例えば、「排便回数を減らす」は最近出てきた新しい訴求。



体の部位ランキング


表現しようとする機能性には、特定の体の部位が書かれていることがある。お腹・肌・目・ひざなどが人気。以前は「脳」が使われている商品もあったが、認知機能にかかわる機能性表示食品の表示に対して改善指導が出てから、新しい届出では使われなくなった。こちらも新しい体の部位への訴求はほとんど出てきませんが、最近「のど」へ訴求する商品が出てきた。



引用元「薬事法マーケティングの教科書調査」