株式会社富士薬品が、同社の連結子会社である協和商事株式会社(運営ドラッグストア:OSドラッグ)の富士薬品が保有する全株式(75%)を、同社の自己株式取得に応じ、譲渡することについて、2023年11月17日(金)の取締役会において決議した。これに合わせて、協和商事・代表取締役の今中伸行氏との買収に関する契約の締結に合意した。これにより協和商事は富士薬品グループから外れることになる。
株式譲渡の理由として、富士薬品は、2003年8月に同社の株式の75%を取得し連結子会社化して以降、協和商事は富士薬品グループのドラッグストア事業の一角を支えてきた一方で、富士薬品グループとは一線を画する独自の販売戦略を維持・継続し成長してきた。
近年富士薬品は、飽和しつつあるドラッグストア業界において、ドラッグストア事業基盤を更に強固なものとすべく、ドラッグストア事業におけるグループ間の連携強化を方針に掲げ、チェーンストア経営のもとシナジーの最大化ならびに効率化に取り組んでいる。富士薬品は「本方針のもとでは協和商事との事業シナジーが将来的にも限定的であることから、中長期的な成長を見据え、同社の株式を譲渡し、得られた資金を当社のドラッグ事業や現在取り組むDX化の推進等に投下することが最善と判断した」とコメントを出した。