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ウエルシアHD Q2ndの営業利益回復

WAON POINT登録者数は計画以上

未だコロナ関連需要の反動減を受ける中、ウエルシアホールディングス(松本忠久社長)の業績が第1四半期比で回復基調にある。2024年2月期第2四半期業業績は、売上高が前期比8.6%増の6110億1700万円、営業利益が3.1%増の247億3500万円とした。前期に計上した補助金収入の反動等で経常利益は4.2%減の267億9700万円、当期利益は5.0%減の162億3300万円となっている。


調剤売上2ケタ増も利益率は低下

品目別売上高は、値上げ等の効果で化粧品と食品が2ケタ増、グループ企業の調剤併設率の上昇が寄与して調剤も2ケタ伸長を維持した。品目別荒利益率は、検査キットやマスクなどコロナ関連の利益や、薬価改訂等の影響を受けた調剤の利益が減少したが、その他物販の好調で全体を底上げしている。

販管費比率はWAON POINT導入に伴う費用増と光熱費の継続的な上昇で低下したが、第2四半期以降は緩やかに改善しているという。ただWAON POINTの登録者数が計画以上の反面、「顧客提示率の伸びを欠くのは今後の課題」(同社)としている。

このほか、M&Aで取得した子会社・ププレひまわり(2021年12月〜)は商品政策等の変更で荒利益が改善し営業黒字化を実現した。またコクミン(2022年6月〜)は都市部の人流増加を受けHBC関連の売上が伸び収益を改善している。


「たばこ販売停止は当社の使命」―中村副社長

同社は2026年2月までに全店でたばこの販売停止を目指し、順次停止店舗を増やしている。中村壽一副社長は「現在まで売上への影響はさほど多くないが、今後はたばこに付随する(商品・客数等の)影響は出る。ただ、マイナス分を他の商品で補填するということは考えていない。お客様の健康を支えるという当社の使命を遂行することが、中長期の成長に不可欠だ」と説明している。