4月25日、イオンが東京地盤のスーパー・いなげやを子会社化することを発表した。今年11月を目処に17.01%だったいなげやの株式を51%に引き上げて連結子会社化、2024年11月にユナイテッド・スーパーマーケット・ ホールディングス(U.S.M.H)の100%子会社として傘下におさめる。
イオン、いなげや及びU.S.M.Hは、今後更なる競争激化が見込まれる首都圏地 域において、スピード感をもって顧客ニーズに応え続け、地域社会と共生し、ともに成長、 地域の持続可能な未来を築いていくためには、各社の関係をより一層深化させ、「関東における 1兆円のSM構想」を進めることが最適であるとの考えに3社で至ったため、本合意書を締結することに合意したという。
イオン、いなげや及びU.S.M.Hの3社は、3社の企業価値の向上を目的として、速やかに「統合準備委員会(仮称)」を立ち上げ、以下の事項をはじめとした業務提携を検討する。なお、業務提携の具体的な方針及び内容等については、今後3社間で協議し、合意の上決定する予定。
1 PB商品であるトップバリュの導入拡大
2 商品の共同調達(ナショナルブランド商品、地域商品、輸入商品)
3 相互の食品スーパーマーケット、ドラッグストアの活性化に向けた取り組み、地域の客層
に合わせた店舗展開等
4 物流センター、プロセスセンター等の機能整理と活用
5 資材、什器、備品等の共同調達、バックオフィス業務統合によるコスト削減 6 クレジットカード、電子マネー、ポイントカードの共同利用に向けた取り組み 7 ネットビジネスの共同研究、共同開発等、eコマースへの取り組み
8 イオングループの教育制度の活用、人材交流
9 会員情報、POS情報を組み合わせた分析サービスの提供
いなげやはドラッグストア・ウェルパークも140店舗経営しており、ウエルシアホールディングスなどイオン傘下のドラッグストアとどのようなシナジーを生み出すか、注目だ。