富士薬品が11月21日(金)に群馬県館林市と包括連携協定を締結し、館林市役所において協定締結式を行った。富士薬品は館林市と連携し、持続可能なまちづくりの実現と市民サービスの向上に向け、主に配置薬販売等の事業活動を通じ、「防災・災害対策」「健康増進」「高齢者支援」「市政情報の発信」「その他」の5項目に取り組む。

(1) 防災・災害対策に関する事業:災害への備えとして、平常時から市の公共施設への配置薬の設置を支援し、災害発生時にはこれを防災用救急箱として無償化する。また、中長期で避難所が開設される場合、館林市の要請に応じて避難所へ医薬品を無償提供する。その他の取り組みについては、館林市と協議のうえ進めていく。
(2) 健康増進に関する事業:配置薬販売は、契約者のもとを営業員が定期的に訪問する「廻商」スタイルのビジネス。営業員は厚生労働省の定めにより、原則として登録販売者の資格を有している。この仕組みと営業員の専門知識を生かし、訪問時に季節ごとの疾患予防や事故防止の啓発を行うほか、健康診断やワクチン接種時期などの呼びかけなどを行うことで、地域住民の健康意識の向上を後押しする。その他、「熱中症特別警戒アラート」が発表された際に一般開放される、「クーリングシェルター」の設置についても、今後協議していく。
(3) 高齢者支援に関する事業:高齢者宅を訪問した際に、積極的な声掛けを行うほか、市のガイドラインに基づき、日常の営業活動の中で徘徊者等の捜索協力を行うなど、高齢者の見守り活動に協力する。
(4) 市政情報の発信に関する事業:配置薬の契約者へのチラシ配布や、富士薬品が展開するドラッグストア店舗でのポスター掲示を通じて、地域住民に向けた館林市の市政情報の発信を支援する。
(5) その他、目的を達成するために必要な事業:上記以外にも、市営イベントへの参加や、道路破損・不法投棄など異常発見時の報告など、市民サービスの向上と地域活性化に資する具体的な取り組みを、館林市と協議のうえ実施していく。
富士薬品は、「とどけ、元気。つづけ、元気。」のスローガンのもと、ひとの元気なくらしを支え続けることを使命に掲げ、配置薬販売をはじめ、ドラッグストア・調剤薬局の展開、医薬品の開発・製造を通じて、地域の人々の生活に寄り添う良質なサービスの提供を行っている。
特に配置薬販売においては、館林市の家庭や企業を合わせ、現在約2,500軒に利用されている。
そして昨今は、配置薬販売をはじめ富士薬品の事業活動を通じて、地方自治体が取り組む地域住民の健康づくりを支援すべく、地方自治体との連携協定を推進している。
一方、館林市は、近年の少子高齢化や一人暮らし高齢者の増加などの社会課題を背景に、『一人ひとりのふれあいと助けあいで誰もが”福”を分けあう思いやりのあるまち館林』を基本理念とした「第四次地域福祉計画」のもと、市民・団体・行政が連携しながら地域課題の解決に取り組む「地域福祉」を推進している。
そこで富士薬品は、配置薬販売の事業活動を通じて、多くの館林市民の生活に接していることに加え、生活者のもとを一軒一軒訪問するという営業スタイルが、館林市の取り組みの役に立てると考え、この度、連携協定を締結することとなった。自治体との連携協定は、これにより36例目となる。