ヘルスケア情報サイト「Hoitto! ヘルスケアビジネス」(ヘルスケアワークスデザイン株式会社)

緊急避妊薬「ノルレボ」、スイッチOTCの製造販売承認取得

あすか製薬株式会社が、緊急避妊薬「ノルレボ」スイッチOTC医薬品の製造販売承認を10月20日付で取得した。また、今般の承認取得を受け、第一三共ヘルスケア株式会社は、本製品の販売元として、発売に向けて情報提供体制の整備を進めていく。

同剤は、望まない妊娠を防ぐための医薬品で“アフターピル”とも呼ばれており、性交から72時間以内に1回服用することで、妊娠を防ぐことができる(妊娠阻止率 81%)。同剤を性交後に服用することで、「排卵を抑える」作用の他、「受精を防ぐ」「子宮への受精卵の着床を阻止する」作用があるとされ、妊娠後の中絶とは異なり、妊娠そのものを防ぐ。

緊急避妊薬のスイッチOTC化については、2016年に「医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」に緊急避妊薬のスイッチOTC化に係る要望書が提出されたことから検討が始まり、2023年には「緊急避妊薬販売に係る環境整備のための調査事業」(緊急避妊薬の試験販売)が開始された。

あすか製薬は「このような状況下において、あすか製薬では様々な要望に対応できる体制を整えるため、昨年、製造販売承認申請を行い今般スイッチOTC医薬品(要指導医薬品)として承認を取得した」とコメントを発表。

第一三共ヘルスケアは、「これまでスイッチOTC医薬品の販売を通じて培ってきた知見を踏まえ、本製品においても、より安全にご使用いただくため、適正販売・適正使用の推進に努めていく」と声明を出した。