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アインHD第1Q、リテール事業好調で営業利益大幅増

株式会社アインホールディングスが9月11日、2026年4月期第1四半期決算を発表した。資料は同社発表の決算短信より。



ファーマシー事業は、医療機関等との連携、お薬手帳等を活用した服薬情報の一元的・継続的な把握、在宅医療対応等により、患者さまが住み慣れた地域で安心して医療を受けることができるよう、「かかりつけ薬剤師・薬局」の機能発揮に取り組んだ。

また、患者の利便性向上のためのDX推進にも積極的に取り組み、公式アプリ「いつでもアイン薬局」やLINE公式アカウント等により、処方箋送信サービスをより手軽に利用いただける環境を整えた。6月には、公式アプリ いつでもアイン薬局に、政府が提供する行政手続きのオンライン窓口であるマイナポータルから薬剤情報を取得できる「マイナポータル情報」機能を追加し、さらなる利便性向上を図った。

第1四半期連結累計期間では、高額医薬品の処方により処方箋単価が上昇するとともに、かかりつけ薬剤師・薬局としての機能強化や待ち時間短縮等の患者サービス向上により処方箋枚数についても堅調に推移した。

出店状況は、M&Aを含め、グループ全体で合計23店舗を出店し、7店舗を閉店、4店舗を事業譲渡したことにより、薬局総数は1,302店舗となった。

また、首都圏や関西圏、東海地方等の人口集積エリアを中心に調剤薬局を展開する「さくら薬局グループ」がグループ入り。さくら薬局グループを迎えたことにより、当社グループの調剤薬局店舗数は2,141店舗(2025年8月1日時点)となった。今後、相互の事業ノウハウを融合し、患者及び地域医療への貢献を実現することで、全国の地域医療のインフラとしての企業価値を高めていく構え。

リテール事業では、コスメティックストア「アインズ&トルペ」を展開しており、コスメを中心とした独自性のある商品構成やアジアンコスメの独占・先行販売等の施策を行うことで他社店舗との明確な差別化を図ってきた。また、インテリアショップ「Francfranc」では、家具やインテリア雑貨の企画から製造・販売まで一貫して行うことで、多彩なデザインと自由なスタイリングで心地良い毎日の提案を行っている。

第1四半期連結累計期間、アインズ&トルペでは、大型店舗の改装に伴う休店による影響を受けたものの前期出店店舗の客数が堅調に推移していることに加え、前期から引き続きアジアンコスメや高価格帯コスメ等の売上が伸長していることで単価が上昇。Francfrancでは、記録的な猛暑により小型扇風機「フレハンディファン」シリーズの販売数が立ち上がりから好調だったことに伴い、売上が順調に推移した。
今後、アインズ&トルペとFrancfranc双方の強みを活かしたシナジーを発揮するとともに、購買動向を注視しながら商品力の強化や魅力的な売り場づくりに取り組む。

同期間の出店状況は、アインズ&トルペとして6店舗を出店したことにより、店舗数は101店舗。Francfrancとして1店舗を閉店したことにより、店舗数は164店舗となり、リテール事業における店舗総数は265店舗となった。