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【ヘルスケアインタビュー】レイデルジャパン ジョン・スージー代表取締役

 8,600店舗展開の機能性「レイデル ポリコサノール10」
「血圧」のメカニズム伝達を強化し薬剤師の職能を支える

7月29・30日のアルフレッサHC『ソリューション提案商談会』で血管模型を用いて仕組みと機能を紹介

 日本の高血圧人口は約4,300万人と言われ、さらに厚生労働省の2023年の患者調査では、高血圧性疾患の治療を受けている患者は1,609万人にも上り、前年より約100万人も増加している。国民病とも言える高血圧症のリスクは、調剤薬局併設のドラッグストアでも日々感じることはあるだろう。毎日のように降圧剤が処方され、また機能性を含むサプリメントの売上でも上位に位置する「血圧」商品。その中でHDL(善玉)コレステロールとLDL(悪玉)コレステロールのバランスに着目し、血管から血圧をサポートする「レイデル ポリコサノール 10」のメカニズムに注目が集まっている。すでに全国ドラッグストア約8,000店舗に導入されている「レイデル ポリコサノール10」の役割は、血圧から血管、そして“コレステロールとは”を正しく伝えるツールとしても貢献する。HDLに関して140もの論文を有するレイデルジャパンは、そのメカニズムをどのように伝えていくのか、レイデルジャパン代表取締役のジョン・スージー氏にそのビジョンを伺った。

「レイデル ポリコサノール10」は血液中のHDLとLDLの比率バランスにアプローチする

――「血圧」に関わる機能性表示食品「レイデル ポリコサノール10」はどのような商品なのでしょうか。

ジョン・スージー代表取締役

ジョン・スージー氏:キューバ産サトウキビ由来ポリコサノールを関与成分とする「レイデル ポリコサノール10」は、「悪玉コレステロールの低下」「悪玉と善玉の比率(LH比)を改善」「総コレステロールの低下」「高めの血圧を下げる」という4つの機能を持った機能性表示食品です。

 高血圧は、加齢や食生活の乱れにより血中コレステロールが増え、それが血管内に蓄積し、その結果血流が悪化することで起こります。この血流にアプローチする「レイデル ポリコサノール10」のメカニズムについてお伝えしたいのが、HDLとLDLはコレステロールの〝運搬体〟であるということです。

 コレステロールの約80%は肝臓で作られ、残りの20%は食事から摂取されます。このため、食事のコントロールだけでは、コレステロールを管理するのは難しいのです。この「レイデル ポリコサノール10」は血液中のHDLとLDLの比率バランスを整えることで血管をきれいにし動脈硬化を予防する、という観点に立った商品です。
 コレステロール=悪、と捉えるのではなく、両方のコレステロールの調整を行うことが大切なのです。

 現在、食領域ではHDLとLDLの両方をコントロールできる素材はありません。あるとしても研究結果がそれほどなく、エビデンスも積みあがっていません。キューバ産ポリコサノールには、その研究結果とエビデンスがあります。機能性表示食品としての届出を果たしているのもその証明の一つです。

 その啓発と商品力にご理解をいただき、おかげさまで全国8,600店規模のドラッグストアさんで採用されています。

商談会で視覚的な情報と豊富なエビデンスを伝達する

 ――大手ドラッグストアの店頭で見ることが多くなった「レイデル ポリコサノール10」ですが、店舗展開に対し現在はどのようなアプローチをなさっていますか。

ジョン・ス―ジー氏:7月29日(火)、30日(水)に開催されるアルフレッサ ヘルスケアさんの「ソリューション提案商談会」ではHDLの重要性をお伝えするため、そのメカニズムを視覚的に理解できる巨大な血管の模型を用意していただき、その有用性を来場者の皆さんに知っていただきたいと思っています。

 もちろん、われわれレイデルジャパンのスタッフがブースで説明をいたします。HDLが血管内を通るたびに、コレステロールを回収して血管がきれいになる、という動きと連動し、「HDLとLDLが血管にどのような影響を及ぼすのか」「キューバ産ポリコサノールがHDLとLDLにどう関わっているのか」をわかりやすく体験していただけます。

 ブースでは視覚的な情報伝達に加え、豊富なエビデンスもお伝えします。
 例えばHDLとLDLをうまくコントロールできれば、認知症が63%も予防できるというデータがあります。これはコレステロールの蓄積が慢性疾患発祥のトリガーになっている、という観点から研究を行っているものです。

 血管は全身に張り巡らされた生体システムです。血管の健康を維持できれば、頭痛やしびれなどの疾患リスクを軽減できるのでは、と考えています。
 喫煙や生活習慣の乱れで、血管内にプラークが蓄積したり、血管が細くなったりします。血管は状態が悪化してしまうと、元に戻すのがとても難しい。ですから加齢とともにリスクが増していくのです。

 「高血圧」は数字で可視化できますが、そのメカニズム、つまり〝血管の詰まり〟という状況は体感できません。感じることのできない血管の健康維持を、レイデルジャパンでは140以上の研究論文と、ポリコサノールの機能を持って啓発していきたいと思います。

キューバ大使館で行われた上原吉就教授のポリコサノールのセミナーには多くの報道陣と研究者が足を運んだ

 また、私たちの活動にご理解をいただきましてキューバ産ポリコサノールの研究は広がりを見せています。
 「長寿因子HDL研究会」代表の上原吉就教授(福岡大学スポーツ科学部教授)によるとキューバ産ポリコサノールを摂ることで高齢者が楽に歩ける距離が増えた、という研究結果があります。血管のメカニズムに近しいこともありますが、この「運動・歩行に関する筋肉」への機能結果が明らかになると、本当にすごいことになる、と期待して日本でも研究を始めています。

 キューバ産ポリコサノールがもたらすHDLとLDLの調整機能は、血管だけでなく多面的な機能が期待されています。高齢者や中高年齢には、慢性疾患リスクだけでなく、筋肉や肝臓の健康にも役立つということを、早くお伝えしたいと思います。

 これは私たちのビジョンである、QOL向上に資する取り組みなのです。

店頭スタッフの職能支える機能性表示食品

――可能性を秘めた「キューバ産ポリコサノール」ですが、そのメカニズムはとても専門的と言いますか、提供する有資格者のスキルも求められるのではないでしょうか。

ジョン・ス―ジー氏:おっしゃるとおりです。まず「キューバ産ポリコサノール」は天然成分であり、「レイデルポリコサノール10」は食品です。薬とは違った〝予防領域〟をフォローするプロダクトです。30年以上研究を重ねてきた私たちだからこそ、エビデンスも含めた商品力があると自負しています。

 これは日本人の健康長寿に寄与したいという使命感を帯びた活動です。だからこそ、しっかりとそのメカニズムを知っていただき、薬剤師さんや登録販売者さん、管理栄養士さんが自信を持ってお客様に届けられなければならないと思っています。

「レイデルポリコサノール10」30粒入り
「レイデルポリコサノール10」20粒入り

健康診断後の継続した血圧ケアを支援する

――高血圧は、健康診断の数値で「なんとかしなければ」と思うことが多いのではないでしょうか。

ジョン・ス―ジー氏:そうですね。まさにそのタイミングこそ高血圧が慢性疾患を引き起こす、という意識啓発のチャンスだと思います。

 すでに導入が済んでいる調剤薬局併設のドラッグストアさんの健康相談会に、私たちは積極的に協力しています。健康診断後の薬局、ドラッグストアさんには、診断結果の悩みを抱えているお客様が多くいらっしゃいます。しかし「喉元すぎると」ではありませんが、時間が経つにつれ、結果に対する危機感が薄れていきます。ですから健康相談会などのタイミングで「血管は常に大切にしなければ」という意識を強く持ってもらえるような活動を行っています。

 それと同時に、お客様に情報と商品を提供している薬剤師の方々にも勉強会を開いています。

 先ほどお伝えしたように「キューバ産ポリコサノール」は豊富なエビデンスを有していますから、これをベースに動画を複数ご用意しています。簡便な説明から、より詳細な説明、と分かりやすくクラス別に分けています。

――エビデンスが豊富にあるからこそ、しっかりメカニズムを知ってもらい、時には説明も必要な商品だということですね。

ジョン・ス―ジー氏:はい。あるドラッグストアさんではキューバ産ポリコサノールを使ったPBを取り扱っていただいています。日本においてキューバ産ポリコサノールは新規性のある素材ですが、しっかりとした健康機能の根拠と安心安全を有しているからこそ、そのドラッグストアの名を冠した機能性表示食品のPBへと採用されたと思っています。

 店頭にいらっしゃる有資格者の方々が、この血管の重要性啓発に納得していただいて、かつ有資格者ならではの質問にもお答えできる情報を取り揃えています。商品および提供者をバックアップできる根拠がなければ、意識啓発はできないと思うのです。

「『レイデル ポリコサノール10』で薬を減らすことができた」――お礼の言葉届く

――貴社の企業哲学と、今後のビジョンにつきまして

ジョン・ス―ジー氏:自然と科学が証明したものを大切にしていきたいと考えています。トレンドや目新しさに流されるのではなく、今、社会が本当に必要としているものを届けることで、人々の健康とQOLに貢献する企業でありたいと考えています。
 もちろん、その今本当に必要なものをさらに深耕して、エビデンスを強固なものにする、そういった成長を果たしていきたいですね。

 30年以上にわたりキューバと手を取り合って進めてきたポリコサノール研究。その歩みの中で生まれたのが「レイデル ポリコサノール10」です。おかげさまで韓国、オーストラリアでは血管に関わるサプリメントとして№1の支持をいただいています。

 お客様のお声を紹介したいと思います。
 81歳の女性の方なのですが、その方は遺伝的にコレステロール値が高く、薬を何年も服用していました。そして「レイデル ポリコサノール10」と出会って、飲み始めたそうです。すると体感的に体がちょっと軽くなったそうで、お医者さんに相談して、薬の服用量を減らすことになりました。そして、薬を減らしてもコレステロール値が上がらず維持できているのです。「レイデル ポリコサノール10」を飲み続けることで薬を減らすことができた、というお礼の言葉をいただきました。

 私はこの言葉にとても感激しました。「自分は薬は本当に嫌で、でも他に方法がなかった。でも70歳になって希望が見えてきた」と言っていただき、涙が出るほどうれしかったですね。

 薬剤師やお医者さんにとっても、長年付き合っていると、患者さんでありながらもっと近しい友達や家族のように感じていらっしゃる方がいると思います。
 そういった患者さんでも、副作用もありながらお薬以外の選択肢がない人がいます。もちろん、薬の役割は重要ですが、「薬を必要とする」手前、つまり治療と予防の境界線にいる方々に、使っていただける商品であるのは間違いないと感じています。

 血管の健康に関する啓発活動は、高齢者や中高年層だけでなく、早期から広げていくべきだと思います。
 特に若年層へのアプローチです。
 体の成長が止まると同時に血管は詰まりやすくなっていきます。30代ごろになると急に血圧が高くなる人が現れるのはそのせいです。こういった若年層に向けた啓発活動も行っていきたいですし、例えば早めのケアを呼び掛けるような「レイデル ポリコサノール10」のトライアル版も開発していきたいと思います。これは内容量を減らすトライアル版ではなく、含有量を少し調整した商品です。

 実はキューバ産ポリコサノールには5mgでLDLを下げる機能性があります。これを活かしてややライトな機能を有した商品があったなら、そこまで深刻な健康リスクを抱えていない若年層にとってもトライしやすくなるのでは、と考えています。

店頭での展開例

 ――可能性を秘めた「キューバ産ポリコサノール」ですが、研究は韓国で行っているのですか。

ジョン・ス―ジー氏:はい。多くのメーカーさんが研究やシステマチックレビューを外部に委託する中で、私たちは、「長寿因子HDL」に共感頂いている研究者の方々と並走して論文およびエビデンスを構築しています。大邱という街の医療ビルの中に研究所があります。また、一般の方にも広く私たちの研究について知っていただけるよう、ソウル市内に「HDLミュージアム」という博物館を運営しています。

〝長寿因子〟HDLの可視化が近い将来訪れる

 ――「長寿因子」の果たす役割は重大だと思われます。現在求められる「長寿」つまり健康長寿に欠かせないマインドはありますでしょうか。

ジョン・ス―ジー氏:そうですね。
 「超悪玉コレステロール」という、通常よりも小型のLDLがあります。現在の、「キューバ産ポリコサノール」がその「超悪玉コレステロール」にも良い作用を及ぼす、という研究結果が出ておりますので、引き続き研究を進めていきます。

 また、血液中のHDLの量と質を電子顕微鏡で検査する機器があるのですが、これは血液を採取してから1ヵ月ほどかかります。今後こういった機器が発展して、可視化できるようになると、HDLの重要性はより広がっていくと思います。
 先般、レイデルグループの代表リ・ビョンクのHDLを測ったところ、70歳にもかかわらず、彼のHDLは67.3mg(1dl中)で、34歳男性の27.6mgと比較して多く、健康的であることが分かりました。このように血液中のHDL数値が数値および画像でわかるようになると、コレステロールの理解がもっと進むと思っています。

 これは何十年も先ではなく、近い将来にやってくるでしょう。

 もちろん、食事や運動でHDLを上げる方法はありますが、やはり人は目に見えない、あるいは感じないとアクションにつなげられないと思います。こういった有用な検査機器が、生活者に身近なクリニックやドラッグストアで使えるようになれば、長寿因子HDLはより一般的になるでしょう。

膝機能をダブルアクションでサポートする「レイデル ミツロウA」

 ――「レイデル ミツロウA」についてお伺いします。

ジョン・ス―ジー氏:「レイデル ミツロウA」は「キューバ産ミツロウアルコール」を関与成分とした機能性表示食品です。「ミツロウアルコール」は豊な自然で生きるミツバチの巣から採れるミツロウからキューバの国立研究所独自の方法で作られています。
 「関節の曲げ伸ばしの改善をサポートし、関節の違和感を軽減する」という機能を届出しいてます。

「レイデルミツロウA」

 この「キューバ産ミツロウアルコール」は抗酸化と抗炎症に優れていて、かつ関節のクッション役を果たすプロテオグリカンの損失抑制作用があります。そして健康な軟骨細胞に働きかけ、ひざの違和感物質の生成を抑制します。
 膝関節にアプローチするサプリメントの多くが、関節成分を補給するメカニズムですが、「レイデル ミツロウA」は細胞膜の構成物質である脂質とたんぱく質の両方に対する抗酸化力を持っているので、膝の軟骨細胞の促進を促します。そして抗炎症作用により違和感を軽減する、というダブルアクションの機能性表示食品なのです。

 軟骨細胞、つまり細胞に働きかけるということは、膝以外の部位にも機能を発揮するのではないかと研究を重ねています。現在準備中なのが「胃の保護」という機能です。これは膝関節と同様に、中高年の方々が待ちわびている機能性だと思っています。

「サポートしながら創り出す」、これが食に求められる機能だと思うのです。

――医療従事者の〝使命感〟に応える商品を提供するーー
グローバルカンパニーの思い

 ――キューバ産の素材に着目して研究を重ねられてきましたが、この新規性をどのように日本市場ひいては生活者にお届けしたいですか。

ジョン・ス―ジー氏:キューバという国は経済制裁の影響で「自分たちの持っているもので自国民を守らなければならない」という環境に長くいました。その中でバイオメディカルが発達してきたのですが、それが日本ではまだ知られていないのです。
 キューバは利益優先ではなく、国民を守るためにセルフケアが発達してきました。国民の健康のために必死に積み上げてきた技術と文化なのです。

 日本の薬剤師さんも、店頭で必死になって患者さんのケアに当たっておられます。同時に限りある医療財源を確保するためにセルフケアの重要性も伝えていらっしゃることと思います。
 私は日本人の仕事に対する“使命感”は、世界に誇るべき資質だと考えています。その方々の思いに応えられるような商品を一緒にお届けしたいのです。だからこそ〝キューバ式の健康長寿〟は、グローバルカンパニーのレイデルグループが伝えていかなければいけない。これが私たちの使命だと強く感じています。

――ありがとうございました。