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太陽化学が展開する「グアー豆食物繊維」/市場活性化の鍵となる次世代型食物繊維

企画提案から製造・納品まで一貫して
オリジナル商品開発をサポート


“腸活”カテゴリーで注目度を高めているのは、太陽化学が展開する「グアー豆食物繊維」だ。

グアー豆食物繊維の原料となるグアー豆

グアー豆食物繊維とは、インドやパキスタンなどの乾燥した地域で栽培されているグアー豆から得られる高粘度な多糖類であるグアーガムを、酵素分解で低粘度化した水溶性食物繊維であり、最終商品「サンファイバー」ブランドおよび原料は、“腸活”関連において豊富なエビデンスを持っている。

水溶性食物繊維は、腸内細菌の栄養源として発酵・分解され、短鎖脂肪酸を作り出すことで腸内環境を整えるプレバイオティクス素材だ。その中でもグアー豆食物繊維は、他の水溶性食物繊維と比べても短鎖脂肪酸の産生をより促進しやすいため、その優位性は高いと言えるだろう。

“腸活”という消費行動が一般化し、食物繊維の摂取に関する注目度が高まっているものの、日本人の食物繊維の摂取量は減少傾向にあるというギャップが生まれている。この市場を活性化する“次世代型食物繊維”として期待されているのがグアー豆食物繊維なのだ。また、グアー豆食物繊維は、プロバイオティクスとの組み合わせも良く、次世代腸活の“シンバイオティクス”コンセプトなどにも対応可能であり、新市場の開拓のきっかけとしても大いに活用できる。

直近では、太陽化学と京都府立医科大学寄附講座「生体免疫栄養学講座」の内藤裕二教授らによる研究グループが、健常高齢者の認知機能および睡眠の質に対するグアーガム分解物の有効性について検証し、学術誌「Nutrients」に発表した。検証の結果、グアーガム分解物の認知機能(視覚記憶力)、睡眠の質(起床時の眠気)への有効性が明らかになり、さらに気分にも好影響を与える可能性が示されるなど、現在進行形で積極的に研究が進められている。

様々な認証を取得し、世界規模で活用が広がるグアー豆食物繊維

グアー豆食物繊維(機能性関与成分:グアーガム分解物)は、機能性表示食品としても届出が受理されており、「腸まで届き善玉菌(ビフィズス菌)を増やして腸内環境を良好にする」「糖の吸収をおだやかにし、食後血糖のピーク値を抑える」などヘルスクレームを明確化している。

この特徴を活かし、一部の大手ドラッグストアでは最終商品として販売され、好調に推移している模様。OTC整腸薬とのクロスMDなどの店舗施策によって支持を広げ、利益商材として重要な商品として認知度を高めているという。また、太陽化学は世界50ヵ国以上にグアー豆食物繊維を供給し、そのシェアは世界No.1。FDA(アメリカ食品医薬品局)のGRAS認証やコーシャ認証、ハラール認証なども取得して世界規模で活用の輪を広げている。

太陽化学はグアー豆食物繊維の本格的な普及のために、2023年11月に最新の工場「IDT(Intelligent Design & Technology)工場」を本格稼働させた。この工場の強みは、同社が持つ「グアー豆食物繊維」や「L-テアニン」(機能性表示食品:ヘルスクレーム「起床時の疲労感や眠気を軽減」、「ストレスをやわらげる」)、「鉄」(栄養機能食品)などのヘルスケア素材を組み合わせたオリジナルの最終商品を製造できるという点だ。


グアー豆食物繊維の本格普及のために本格稼働したIDT工場


現在ドラッグストア企業やヘルスケア系ボランタリーチェーンは、積極的にオリジナル商品の開発に取り組んでいる。その多くが、ロープライスのみのPBから脱却し「価値ある商品を、価値に見合った価格で」といったコンセプトを持たせる傾向にある。ここで重要なのは、複数の素材を組み合わせることで独自性を持たせ、ユーザーに付加価値を提供していくことに他ならない。IDT工場では、高度な技術を活かしながら、同社独自の素材を組み合わせることで、よりユーザーのニーズに寄り添える商品を、スピーディーかつ高品質、安全性を担保した上で開発することができる。

同社は「長年培ってきた粉体加工技術に加え、機能性表示食品・スポーツニュートリション等に求められている各種認証取得や、機能性表示関与成分の分析等のサポートにも対応しており、商品の企画提案から製造・納品まで、一貫して取引先さまをサポートします」と姿勢を明らかにする。

食物繊維や乳酸菌を中心とした腸活関連の原料成分6品目の市場(調査:富士経済)では、2023年は480億円(103.4%)、プレバイオティクスの最終商品の市場も4,616億円(102.7%)と成長傾向にある。




この市場は、“腸活”の一般定着化やコロナ禍を経てのヘルスケア意識の向上など複数の要因で伸長していることは間違いないが、さらなる市場の活性化を目指すためには、消費者に向けて、既存だけではなく新たな商品提案は不可欠だ。その大きな武器としてグアー豆食物繊維の活用は有効であり、ドラッグストア企業はぜひ取り入れたいところだ。