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【OTC薬協】生活者向けOTC医薬品情報提供サイトを刷新

関連団体連携でOTCのデータベース整備を推進


日本OTC医薬品協会(OTC薬協)は、生活者向け情報提供サイト「上手なセルフメディケーション」を大幅リニューアルし公開した。新サイトには、調査で判明した生活者のニーズを反映させ、体の不調への対処法や薬の飲み合わせ・食べ合わせ、自分にあった薬の選び方などの情報をより分かりやすく掲載したほか、時節に沿った記事や社会課題への対応など新たなコンテンツを掲載している。

今回の情報提供サイト「上手なセルフメディケーション」のリニューアルは、OTC薬協が取り組む「“生活者に寄り添った”セルフケア・セルフメディケーションの普及啓発」に寄与すべく情報提供に主眼を置き、今後は医療用医薬品・OTC医薬品の一元的な管理による重複投与や飲み合わせのチェック、セルフメディケーション税制の活用サポートなど、OTC医薬品データベースの整備・活用を関係団体と協議・調整のうえプロジェクトを推進していく予定。


リニューアル後の仕様とコンテンツ


生活者からのアクセスの大半(既存ユーザーの84%)がスマートフォンなどのモバイル機器からであることから、モバイル環境に適した仕様に刷新し、記事は読みやすさを重視し再編成を実施。また、イメージ画像を記事の内容が直感的に伝わりやすいものに一新し、生活者がOTC医薬品について「知りたい」と思う情報も充実させた。
●セルフメディケーションとは
●OTC医薬品(市販薬)の基礎知識
●自分にあったお薬をえらぼう おくすり検索機能
●OTC医薬品(市販薬)の正しい使い方
●症状別アドバイス(症状により会員企業各社提供の関連サイトへのリンクも役立つ情報として掲載)
●ピックアップ記事(関心の高いトピックに応じて選定 例:飲み合わせ・食べ合わせ、スポーツと薬、おくすり手帳を作ろう、オーバードーズとは)


リニューアルの背景
OTC 薬協による生活者向け情報提供サイト「上手なセルフメディケーション」は、長年にわたりOTC医薬品の基本情報や協会会員企業から提供される新製品情報などを発信してきた。
しかし、OTC薬協の主な活動目的がOTC医薬品の普及のみならず、生活者のセルフケア全般、セルフメディケーションのさらなる促進へと拡大する中で、既存コンテンツのみではニーズを満たすことが難しくなってきている。
また、OTC薬協の活動をより充実させるために設置された有識者会議「アドバイザリーボード」においても、生活者への情報提供の質・量ともに充実させ、薬の効果面だけでなく、副作用などのリスクや社会課題への対応策などを含め、包括的かつ能動的な情報提供活動が求められるとの提言もされている。


プロジェクトチームの結成と各委員会との協力
上記のリニューアル背景から、2023年8月に会員企業からメンバーを募りプロジェクトチームが結成された。
その後、厚生労働省や独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)、日本薬剤師会、セルフメディケーションデータベースセンター(JSM-DBC)、お薬手帳関連企業など、各分野の関連団体・企業との意見交換・ヒアリング、および生活者を対象とした意識調査とソーシャルリスニングを実施。
調査の結果から、生活者はインターネット上で容易にアクセス可能な、信頼でき、かつ分かりやすい情報を求めていることが判明した。
そのため薬に関する知識や専門性を有したOTC薬協の委員会等と連携し、記事内容の精査や必要に応じた医療関係者による監修を経たコンテンツを充実させた。


生活者向け調査概要
生活者がOTC医薬品に関して知りたいと思う情報・サービスを正しく適切に提供するため、2024年2月に専門企業によるオンライン調査を実施。スクリーニング調査対象5,000人、詳細調査対象2,000人へのアンケート調査に加え、個別インタビュー調査、およびソーシャルリスニング調査(ソーシャルメディアや口コミサイトなどのネット上の生活者の声を収集・分析を実施。リニューアル前のサイトの課題抽出もあわせて実施している。



日本OTC医薬品協会とは


OTC薬協は、セルフメディケーションの考え方を推進し、皆様の健康的な生活に貢献することを目指して活動する業界団体で、現在メーカー75社が加盟している。
セルフメディケーションとは、日常生活でおこる体の不調やケガの中で自分で判断できる程度の軽い症状を自らOTC医薬品等を使って手当するセルフメディケーションの推進のため、同協会は、社会課題に対し、自分の健康は自分のために自分で守るというセルフケアや、軽微な身体的不調は自分自身で治すセルフメディケーションの普及に取り組んでいる。